フェラーリは付かず「FF」が正式! 最高出力を入れた! 複雑化したイマドキのフェラーリの車名を解説 (2/4ページ)

BBは1984年を最後に途絶えて「テスタロッサ」の車名が復活

512 BB

 この頃の12気筒モデルのファーストモデルは、前で触れた「365 GTB4 BB」。それは後にシリンダー排気量から総排気量を意味する512(5リッター12気筒)を掲げた「512 BB」、「512 BBi」へと進化。BBはベルリネッタボクサーで、ベルリネッタはクーペ、ボクサーは水平対向エンジン(実際には180度V12)を意味し、iはインジェクションの略だ。

テスタロッサ

 そしてフェラーリの12気筒モデルは1984年、「テスタロッサ」へとフルモデルチェンジされるのだ。テスタロッサは前回も説明した通り「赤い頭」の意味で、ヘッドカバーが赤かったことに由来する。

F512 M

 ちなみにテスタロッサの後継は「512 TR」。TRはテスタロッサ(Testa Rossa)を意味し、このシリーズの最終型となる「F512 M」は、フェラーリ+5リッターのV型12気筒+モディフィカートの略を組み合わせたネーミングになる。

575 M マラネロ

 その次世代にあたる12気筒モデルは1996年デビューの「550 マラネロ」。550は排気量5.5リッターからで、マラネロはもちろんフェラーリが本社を置く街の名。そのビッグマイナーチェンジ版の「575 M マラネロ」は、やはりM=モディフィカート版であることを意味している。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

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