フェラーリは付かず「FF」が正式! 最高出力を入れた! 複雑化したイマドキのフェラーリの車名を解説 (1/4ページ)

70年代からは総排気量に由来する車名がメインになる

 さて、前回はフェラーリの創業当時のモデルから、1970年代に入ったところあたりまでのモデルの車名の解説をしたわけだが、いよいよ現代(といっても1970年代の途中のモデルからになるわけだが)。

308 GTB

 1975年に登場した「308 GTB」あたりからが、おそらくは誰もが知るフェラーリになるだろう。このシリーズもそのネーミングは難しくはない。3リッター(=30)のV8(=8)を搭載するから「308」となる。最終モデルの「308 GTB / GTS クワトロバルボーレ」とは何かくらいが疑問だが、これはイタリア語で4バルブを意味するもの。当時のフェラーリは、年々厳しさを増す排出ガス規制に対して、パワーを維持するためにさまざまな対応策を迫られていたのだ。

モンディアール

 その2+2版ともいえる「モンディアール」の意味は「世界」。世界を市場に販売を伸ばしたかったようだが、残念ながらコケてしまったというのが現実だろう。

348 GTB

 最終モデルの「モンディアール T」のTはトランスバースの意味で、これは後に「348 GTB / GTS / スパイダー」でも採用されたミッションの横置き、すなわちエンジンの縦置きを意味していた。348は3.4リッターの8気筒に由来する。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

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