インターネットによる検索のしやすさも売却額に影響
日産ルークスと三菱eKクロススペースはどうか、この点も買取店に尋ねた。「先代型では、日産のブランド力によって、デイズルークスがeKスペースよりも有利だった。しかし今のeKクロススペースは、フロントマスクがSUV風のデザインに変わり、日産デイズ・ルークス(ハイウェイスター)とは異なるカッコ良さを身に付けた。そのためにeKクロススペースが、先代型よりも好条件で売却できるようになっている。eKクロススペースの不利は解消されたといえるだろう」。
このほか今はインターネットによる検索のしやすさも売却額に影響する。たとえばSUVの軽自動車を中古車で買いたい時に「スズキ・ハスラー」と検索するユーザーは多いが、姉妹車の「マツダ・フレアクロスオーバー」を探すことは少ない。マツダの販売店に売却する場合を除くと、ハスラーに比べてフレアクロスオーバーの売却額は下がる。つまり売却額を決める要素として、クルマの知名度も大切だ。
その意味で車種の廃止は、希少性が生じる限られたスポーツカーなどを除くと、売却額ではマイナスに作用する。マークX、ティーダ、キューブなど、時間が経過すると車名が忘れられ、中古車を検索するユーザーも減るからだ。