偉大なるご先祖さまを持つ2台と復活で人気爆発の1台
4)ホンダN-ONE
このほかでも有名なのは、ホンダのプレミアムな軽自動車、タイムレスな価値観をコンセプトとするN-ONEだ。
その元祖が、ホンダの乗用車の原点、日本のモータリゼーション、日本のマイカーブームの先駆けとなった、1967年に販売が開始されたホンダ初の量産乗用車/軽自動車、N360(愛称はNっころ)である。
5)トヨタ・ライズ/ダイハツ・ロッキー
また、今、大人気のコンパクトクロスオーバーSUVのトヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキーにも、それほど年代は遡らないものの、トヨタ・ラッシュ、ダイハツ・ビーゴという先祖がいる。
トヨタ・ラッシュとダイハツ・ビーゴは、2006~2016年まで製造され、トヨタ・ライズ&ダイハツ・ロッキーと同様にダイハツが製造し、トヨタがOEM供給を受けるコンパクトSUV。
その当時としては、見た目よりずっと走破性に優れ、ボディ構造に至ってはビルトインラダーフレームモノコックという本格派。運転感覚もけっこう骨太だったと記憶している。
その生産終了から約3年を経て、事実上の後継者として誕生し、時代にあったコンセプトから爆発的な人気を得たのが、トヨタとダイハツがタッグを組んでいるところも変わらないライズ、ロッキーというわけだ。
6)マツダ3
世界的なデザイン大賞を受賞している美しきファストバック、セダンを揃えるマツダ3。その先祖が、直前にあったアクセラだと思うのは間違いだ。
昭和の自動車ファンなら誰でも知っている、ファミリアこそ、マツダ3の遠い先祖ではないか。そのファミリアは元をただせば1963年に初代がデビュー。ただし、アクセラやマツダ3の正当な(!?)元祖と言えそうなのは、1980年に発売され、当時のVWゴルフを思わせる5代目、海外ではマツダ323と呼ばれたBD型だろう。
そう、80年代に大ヒットした(ボクもいすゞ・ピアッツアとともに所有)、ドレスアップブームの火付け役でもあった、第1回日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車のファミリアである。
そのファミリアの後継者が、2003年に登場したアクセラであり、2019年5月にマツダ3として生まれ変わったというわけだ。
ただし、かつてのファミリアが海外でマツダ323と呼ばれていたように、アクセラも海外ではマツダ3というネーミングだったから、現在のマツダ3の先祖は、間違いなくアクセラ、そしてその先祖の、時代を大きく遡ったファミリアということになるだろう。