圧倒的な完成度と洗練されたデザイン! 鍛造ホイールをカジュアルに履きこなすなら「FZ-4」が最適解だった

セダンやミニバンを中心に人気拡大中の注目モデル

 いつかは履いてみたい鍛造ホイール。一般的な鋳造ホイールよりも軽量で強度にも優れ、ハンドリングやブレーキ性能、燃費の向上など、走りに効くことで知られている。それに何より「タンゾウ」という響き、プレミアム感にたまらなく所有欲をそそられないだろうか。

 しかし製造には多大な手間とコストがかかるため、4本セットで50万円オーバーなんてこともザラ。ビギナーはもちろん、コアなカスタムファンにとってもなかなか手の届かない憧れの存在になっている。

 そんな鍛造ホイール専門のブランドがある。日本屈指の大手メーカー・ウェッズの「F ZERO」シリーズだ。

「やっぱりお高いんでしょう?」と思いきや、18✕7.5Jなら6万8750円~、20✕8.5Jでも9万3500円~とかなり良心的。しかも削り出し鍛造という製法を使っているため、金型プレスによって造形されるモデルよりもデザインの自由度が高く、ディテールが凝っているのもウリ。

 今回はF ZEROシリーズの最新モデル「FZ-4」にフォーカス。流行に敏感なセダンやミニバンのユーザーからはすでに注目を浴びているが、改めてその魅力を紹介していきたい。

●製法
繊細に造形できてコスト面も有利な鍛造+削り出し

 鋳造ホイールは熱して溶かしたアルミを型に流し入れて作る。対してアルミの塊に熱と圧力を加えながら成形していくのが鍛造ホイール。アルミは強い圧力で押し潰されることによって組織が密になり、より強靭な金属に生まれ変わる。強度が上がれば肉厚を薄くできる。だから鍛造ホイールは強いし軽いのだ。

 そしてF ZEROシリーズの場合、1万トンもの高圧をかけて鍛えたアルミ合金を、切削マシンで成形する「鍛造」+「削り出し」。基本的に鍛造ホイールは金型で何度もプレスして成形していくのだが、それだと細やかな造形がやりにくく、FZ-4のようにスポークに穴を開けるような処理も難しい。ということで、鍛造したあとにじっくり細かいところまで造形していく手法が選ばれている。

 これなら製品ごとに金型を用意する必要がないため、コストダウンにも繋げられる。F ZEROシリーズの良心価格は、削り出し鍛造だからというのも大きい。

●デザイン
細く伸びやかなスポークにスリットホールが刻まれる

 具体的にFZ-4のディテールに迫ってみよう。スタイルは15本フィンタイプ。鋭くシャープに絞り込んだ足を、美しく放射状に広げたエレガント系のホイールになっている。

 各スポークの間隔はほぼ均等ながら、実は3本がワンセット。15本の内、5本だけはセンターキャップのキワまで付け根を伸ばし、メインスポークのように演出。その両脇に水かき状に幅を広げたスポークが、それぞれサブ的に控えるといった構成だ。

 しかも、水かき状のスポークにはしっかり裏まで貫通するスリットホールを投入。単調さを払拭するアクセントにすると同時に、削り出しモデルであることを強烈にアピール。見た目の軽快さはもちろん、わずかながら軽量化にも貢献する。

 ディスクフェイスは中央に向かって落とし込まれたコンケーブシルエット。スポーク天面が細いから足が長く見え、サイズ以上に大きく見えるのもポイント。リム部にはブランド名と製品名、鍛造の証である「FORGED」のロゴも刻印され、スペシャル感を盛り上げてくれる。

●カラー
2系統のカラーリングを展開

 カラーは2色設定されている。まずはダイヤモンドブラックだが、ハイパー系の塗料が使われており、陰影がくっきり現れるのが特徴。光が当たった部分はメタルな輝きを放ち、影になった部分は艶っぽい肌感になる。視覚効果で足が細く引き締まって見え、スタイリングも上品にまとまる。高級路線が好みならダイヤモンドブラックがいいだろう。

 もう1色はブラッシュド。アルミの風合いが生かしたカラーで、切削加工の痕跡もあえてそのまま残されている。単調なヘアラインではなく、箇所によって切削痕の入り方も変化。とくにセンター周辺は複雑に面とラインが絡み合い、削り出しの雰囲気と共に、FZ-4特有の立体感もたっぷり味わえる。このマットな質感はスポーツ志向や欧州意識のカスタマイズとも相性がよさそうだ。

 ブランドロゴがあしらわれたセンターキャップも付属。ダイヤモンドブラックとブラッシュで、それぞれに色味を揃えた専用品が仕立てられている。

●サイズ・まとめ
お洒落にリーズナブルに履ける画期的な鍛造モデル

 サイズは18インチ~21インチ。クラウンやアルファード・ヴェルファイアにジャストなJ数&インセットもあり。18インチはプリウス向けの5穴モデルも用意されている。詳しくはウェッズの装着マッチングサイト(https://www.search.weds.co.jp/brand/fzero/fz4/)をチェックしてみよう。

 これまでの鍛造ホイールといえばスポーツカー向けがメイン。もしくは輸入車などのラグジュアリーカーをターゲットとした超高級品が多かった。しかしF ZEROシリーズは高性能と優れたデザインの両立をコンセプトに据え、なおかつ価格もリーズナブルに抑えた。従来の固定観念を覆した鍛造ブランドともいる。

 とくに最新作のFZ-4はお洒落でエレガントな15本フィンタイプ。サラっと街乗りをするようなライトカスタムや、ノーマル車に履かせてもしっかり様になる。鍛造ではレアなスタイルということで、スポークやメッシュでは他の人と被る、もっと個性を出したいというユーザーにもピッタリだろう。

【F ZERO FZ-4】
〈1ピース鍛造〉
◆18inch(7.5J/8.0J):6万8750円~8万850円
◆19inch(8.0J):7万8100円/8万9100円
◆20inch(8.5J):9万3500円/10万4500円
◆21inch(9.0J):10万7800円/11万8800円

◆HOLE-P.C.D:5H-100/5H-114.3
◆COLOR:ダイヤモンドブラック、ブラッシュド

※P.C.D 5H-100は7.5J×18in inset45のみ設定
※表記価格は税込

【詳しくはこちら】
Weds
◆tel.03-5753-8201
https://www.weds.co.jp


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