車線によっては大渋滞も発生
筆者は羽田空港へ向かっていたのだが、そのまま都心環状線まで行き、1号線に入り空港西で降りて羽田空港へ向かった。料金は2320円。一瞬驚いたものの、いつもなら各所で渋滞に巻き込まれそうな時間を、ほとんど渋滞なく、さいたま市近くから羽田空港まで1時間ほどで到着したので、極端に割高なイメージは感じなかった。
羽田空港のあとは、若洲方面に一般道路で向かい、用事を済ませたあとは首都高湾岸線新木場料金所から首都高に入り、9号線、6号線、中央環状線を利用して帰路についた。時間は午前9時ごろだったが、渋滞もなくスムースに走行できた様子はロードプライシングが始まる前の深夜に同じ道を走っているような気分であった。中央環状線は荒川に沿って走っている部分があるのだが、そこから尾久橋通りにかかる橋の様子を見ていると、都心へ向かう車線は大渋滞となっていた(ほかの荒川にかかる橋も同じ様子だった)。
午前0時から4時の間がETCを搭載したすべての車種を対象に基本料金から5割引きとなることもあるのか、6時から22時であっても1000円上積み対象外のトラックなども少なくなっているようで、筆者は快適に首都高を利用することができた。
料金上積み時間帯の交通量は確かに減らすことに効果があることがわかった。となると東京2020終了後も1000円上乗せとまではいかなくても、日中など時間、あるいは曜日などで今回のように料金上乗せが常態化してしまうかもしれないという、漠然とした不安を覚えた。
そして、その不安は見事的中。7月26日に、国土交通省はロードプライシングを本格的に導入する検討に入ったとのニュースが、オリンピック関連報道の影に隠れるように報じられていた。