ちょっと珍しいクルマなら輸入車であれば選び放題
2)シトロエン・ベルランゴ
なにも、そこまでレアじゃなくてもいい、というなら、輸入車狙いである。それも、両側スライドドアのユーティリティカーが欲しいなら、シトロエン・ベルランゴで決まりだろう。
このタイプのフランスの”働くクルマ”では、最終モデルが即完売、新型待ちのルノー・カングーが圧倒人気(日本でも)。そのカングーと同種のフランス車が、シトロエン・ベルランゴやプジョーのリフターだ。
とりわけベルランゴはクリーンディーゼルエンジンのトルクの豊かさやアップライトな運転視界による走りやすさ、抜群の乗り心地、広大な室内空間など、国産ミニバンから乗り換えても、スライドドアの開閉の重さを除けば大満足必至。
フランス車にして先進安全装備の充実度も選択のポイントとなるだろう。
3)DS3クロスバック
マイナーと言っては失礼だが、フランス車のDSも、一般的には誰もが知っているブランドではない、シトロエンから独立したプレミアム路線の自動車メーカー。中でもDS 3 クロスバックは、アバンギャルドを売りにしていたDSならではの独創的なデザイン、そのセンスの良さが素晴らしすぎる1台。
インパネデザイン、シートデザインだけをとっても、オシャレで超個性的。1.2リッター3気筒ガソリンターボのほか、ピュアEVも用意されているのだから、カーボンニュートラルに向けた先進性も文句なし。
全長4120×全幅1790×全高1550mmのコンパクトなボディサイズと、SUVならではの高めの着座位置によって、人車一体感ある運転のしやすさ、乗りやすさも抜群と言っていい。
本革シートを選べばDSのプレミアムで上質な、小さな高級車と呼べる世界観をたっぷりと味わえるはずだ。多分、街で、ご近所で同じ車種、ボディカラーのDS 3 クロスバックと出会うことは、あまりないはずである。
4)三菱デリカD:2
番外編として、運転のしやすさ、乗りやすさはもう抜群すぎて、静かで乗り心地も良く、使い勝手も文句なし。高齢者のいる家やアウトドア派、ペットとドライブを楽しむ愛犬家にもお薦めできる、しかしめったに見かけない1台が、マイルドハイブリッドの三菱デリカD:2。
そう、スズキ・ソリオの三菱版OEM車である。パッと見、ソリオと姿、形はまったくいっしょだが、エンブレムはスリーダイヤ。大きなくくりではマイナーモデルとは言えないものの、ソリオじゃないところが、人とは被りにくい1台だ。