過去には転売ヤーや輸出目的の外国人の「未登録」購入も
前出事情通によると、過去には埼玉県北部や群馬県にある、当時ランドクルーザーを専売していたトヨタ店に、外国人が訪れて”登録はせずに新車だけ欲しい”と言ってくるケースが目立っていたとのこと。明らかに海外への個人輸出を目的としているのは見え見えなので、しばらくして、そのようなお客には販売しないようにとの通達があったようだと話してくれた。
当時埼玉県北部、とくに関越自動車道に近い地域や群馬県では車両窃盗も頻繁に発生していた。盗んだらそのまま関越自動車道を使って新潟港へ向かい、そのまま船に載せてしまっていたようなのである。東京や東京隣接地域より警戒心が薄いことを考慮して、埼玉県北部や群馬県で未登録にて購入していたようだ。
前述したとおり、自分の店でカスタマイズして販売する業者ならば、それまでもトヨタ系ディーラーと取り引きがあるだろう。ただ、どのように転売ヤーや輸出目的で購入している発注者を特定していくのだろうか、そこは興味が尽きないところである。発注者に対し「納車後1年間(例えば)は名義変更を行いません」といった確認書類への署名を新たに求めて洗い出すというようなことは考えられるが……。
今後はアメリカのように、ローンあるいはリースのみとし、現金払いができないようにするといった対策も効果的なように見えるが、これは日本では馴染まないだろう。
発売前からある意味大騒ぎとなっている新型ランドクルーザー。納期遅延は避けられない状況となっているが、とにかく欲しいのならば一刻も早くトヨタ系ディーラーへ出向き最新の情報収集をおこなってもらいたい。