フェラーリの車名の「数字と英字」は時代と共に「意味が変わる」! これを知れば「ガチ勢」確定【黎明期〜70年代編】 (4/4ページ)

エンジンのDOHC化で新しい法則「/4」が追加

275 GTB/275 GTB/4/365 GTB/4

 250 GTシリーズを経て、フェラーリのプロダクションモデルは1964年、「275 GTB」シリーズにフルモデルチェンジされますが、この275やそれに続く1968年発表の「365 GTB/4」の時代は比較的車名も落ち着いています。


 275では後にエンジンがDOHC化され「275 GTB/4」となった(/4はDOHCを意味する)ことやオープン仕様のスパイダーが少量生産されたことが数少ない話題。

365 GTB/4

 続く365 GTB/4は「デイトナ」の愛称で呼ばれることも多いですが、これは1967年のデイトナ24時間でスポーツプロトタイプの「330 P4」や「412 P」が1-2-3フィニッシュをきめたことに由来します。


312 B

 1970年にサーキットに投じられた「312 B」は、3リッターの180度V型12気筒エンジンを搭載するモデル。つまり、「312」は「3(リッターの)12(気筒エンジン)」と、新しい法則で名付けられました。Bは後にスーパーカーブームで大人気を誇るBBシリーズと同様に「ボクサー」の意味であることは容易に想像がつくことでしょう。

 そしていよいよ時代は現代に近づいてくる(やっとかよ)わけですが、気合が入りすぎてあまりに長くなってしまったので、続きはまた次回ということで。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

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