フェラーリの車名の「数字と英字」は時代と共に「意味が変わる」! これを知れば「ガチ勢」確定【黎明期〜70年代編】 (3/4ページ)

「ディーノ」という車名は最愛の息子のニックネームから

ディーノ156 F2/ディーノ206 GT

 296 GTBが登場する以前に、誰もが期待していた「ディーノ」の名前が最初に使われたのは1957年の「ディーノ156 F2」でのこと。搭載エンジンは1.5リッターのV型6気筒。「ディーノ」はエンツォ―・フェラーリの子息である、アルフレッド・ディーノ・フェラーリの名前が由来です。その後、「ディーノ」は1967年に登場したディーノ206 GTで市販車にもなっていることはご存じのとおり。


250 GT カリフォルニア

 1957年には、こちらも我々にお馴染みの、「250 GT カリフォルニア」がデビューします。それは流麗なオープンモデルで、まさにカリフォルニアの地を想像させる、そして実際にカリフォルニアで大きな人気を呼んだモデルです。


250 GTO

 1962年にデビューした「250 GTO」のネーミングにも重要な意味があります。GTOとはグラン・ツーリスモ・オモロガートの意で、これはオモロガート、すなわちホモロゲーションモデルとして製作されたもの。


250 LM

 当時のプロトタイプカー選手権を制覇することを目的とした250 GTOは、その後さまざまなモデルを派生しますが、そのもっとも象徴的な例は1964年作のミッドシップモデル「250 LM」でしょう。


250 GT TdF/250 GT SWB

 ロードカーでは1950年代に「250 GT TdF」が、また1960年には「250 GT SWB」が登場しますが、これらのサブネームの意味はTdFが「ツール・ド・フランス」、SWBは「ショート・ホイール・ベース」となります。TdFは、後に「F12ベルリネッタをベースとするスペチアーレ(スペシャルモデル)」として復活しましたので、それを覚えている読者の方も多いことでしょう。



山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

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