「ディーノ」という車名は最愛の息子のニックネームから
ディーノ156 F2/ディーノ206 GT
296 GTBが登場する以前に、誰もが期待していた「ディーノ」の名前が最初に使われたのは1957年の「ディーノ156 F2」でのこと。搭載エンジンは1.5リッターのV型6気筒。「ディーノ」はエンツォ―・フェラーリの子息である、アルフレッド・ディーノ・フェラーリの名前が由来です。その後、「ディーノ」は1967年に登場したディーノ206 GTで市販車にもなっていることはご存じのとおり。
250 GT カリフォルニア
1957年には、こちらも我々にお馴染みの、「250 GT カリフォルニア」がデビューします。それは流麗なオープンモデルで、まさにカリフォルニアの地を想像させる、そして実際にカリフォルニアで大きな人気を呼んだモデルです。
250 GTO
1962年にデビューした「250 GTO」のネーミングにも重要な意味があります。GTOとはグラン・ツーリスモ・オモロガートの意で、これはオモロガート、すなわちホモロゲーションモデルとして製作されたもの。
250 LM
当時のプロトタイプカー選手権を制覇することを目的とした250 GTOは、その後さまざまなモデルを派生しますが、そのもっとも象徴的な例は1964年作のミッドシップモデル「250 LM」でしょう。
250 GT TdF/250 GT SWB
ロードカーでは1950年代に「250 GT TdF」が、また1960年には「250 GT SWB」が登場しますが、これらのサブネームの意味はTdFが「ツール・ド・フランス」、SWBは「ショート・ホイール・ベース」となります。TdFは、後に「F12ベルリネッタをベースとするスペチアーレ(スペシャルモデル)」として復活しましたので、それを覚えている読者の方も多いことでしょう。