軽では“スズキの元気のなさ”が目立つ
軽自動車のみのランキングでは、ワゴンRが前年比42.9%と極端に販売台数を落としているなど、スズキの元気がないのが目立っている。販売現場では早い時期から半導体供給不足の影響が出ているとも聞いているので、思うように販売台数が伸びなかったのかもしれない。
新車販売市場全体をみると、含軽での新車販売台数は36万5631台となり前年比105.3%、2019年6月比でも約81%(2020年6月は2019年6月比で約77%)となっており、2020年6月も4月、5月の急落ぶりが嘘のように販売台数が回復していたが、引き続きコロナ禍とはいえ新車販売市場は堅調な回復を見せているようである。
さて6月の販売台数が発表となれば、2021暦年(2021年1月から12月)での上半期(2021年1月から6月)の販売台数も出そろうことになる。2021暦年締め上半期新車販売ナンバー1は、2位のN-BOXに8561台差をつけてヤリスシリーズがトップとなっている(11万9112台)。気になるアルファードは5万6778台(月販平均約9463台)と、相変わらずの“お化け”ぶりを見せている。
また軽自動車で気になる、DS戦争(ダイハツとスズキでのブランド別販売台数争い)の行方は、商用車も含む総合では、スズキに9962台差をつけてダイハツがトップとなっている。しかし、軽四輪乗用車では相変わらずダイハツはスズキに7382台及ばす2位となっている。商用車で販売台数を積み増しして、ダイハツがトップとなっているのが、ここのところ続いている。半期締めや年間締めなどでの総合ランキングではダイハツのトップが目立っているが、軽四輪乗用車でスズキに負け続けており、商用車でかろうじてトップを維持しているともいえよう。
2021年6月新車販売ベスト10
1位 ホンダN-BOX(17479台)
2位 トヨタ・ヤリス(14937台)
3位 トヨタ・ルーミー(14337台)
4位 スズキ・スペーシア(9516台)
5位 トヨタ・カローラ(9189台)
6位 トヨタ・アルファード(9151台)
7位 ダイハツ・タント(9006台)
8位 ダイハツ・ムーヴ(8623台)
9位 スズキ・ハスラー(7241台)
10位 トヨタ・ハリアー(7235台)