屋根がないどころか「窓がない!」「ドアがない」! 公道走行可能なのがウソのような超スパルタンモデル4選 (2/2ページ)

これ公道走れるの!? とまで思わせる過激なモデルも登場!

3)ロータス 3-ELEVEN (スリーイレブン)

さて、マクラーレン・エルバ、ルノースポール・スピダーともに、じつはフロントウインドウが備わる仕様が用意されている。しかし、次に紹介するロータス3-ELEVEN(スリーイレブン)にはフロントウインドウどころかドアさえも存在しないスパルタンなライトウェイトスポーツカーだ。

 ロータス3-ELEVENのルーツとなっているのが、2-ELEVEN(ツーイレブン)で、こちらはロータス・エリーゼのサーキット仕様として企画された車両がベース。それに最低限の保安部品をつけて公道バージョンとしてリリースしてしまうのは、いかにもロータスらしい。

 その2-ELEVENのパワートレインは、トヨタ製1.8リッターエンジンにスーパーチャージャー(最高出力255馬力)を組み合わせたものだった。さらに3-ELEVENでは3.5リッターV6スーパーチャージャーを搭載。こちらの最高出力は公道走行可能な仕様でも416馬力、このハイパワーで925kgという超軽量ボディに搭載しているのだから、むき出しのキャビンでなくとも並みのドライバーでは恐怖におののくのは間違いない。

4)光岡ゼロワン

 さて、ロータスという名前から「スーパー7」というライトウェイトスポーツカーを思い浮かべる人も多いだろうが、その日本版として生まれたのが光岡ゼロワンだ。1.8リッターエンジンなどのメカニズムは当時のマツダ・ロードスターを利用しているが、このゼロワンによって光岡は型式認定を受けた日本で10番目の自動車メーカーとなった。

 ロータス・スーパー7と異なるのは、四輪ダブルウイッシュボーンであることで、SRSエアバッグを備えるなど十分な安全意識もあったが、標準状態ではルーフはなく、見ての通りドアもなかった。

 さらにゼロワンをベースとした「クラシック・タイプF」は、より懐古的な光岡独自のルックスを実現。

 こちらも2000年まで生産されていたが、エレガントなイメージに反して、ドアはなく、もちろんルーフもないスパルタンな仕様となっていた。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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