アウディの特殊部隊は主張が控えめだが実力は十分!
BMWでモータースポーツを戦ったところから歴史がはじまったブランドとしてはアルピナが存在するが、そちらはBMWから正式にホワイトボディをはじめとするコンポーネンツの供給を受けて独自にクルマの開発や製造を行う自動車メーカーであるため、今回は割愛する。ただしアルピナが作るモデル達が、少量生産の強みを活かした隙のないハイパフォーマンス&コンフォートのいわば“スーパーBMW”であることは、比較すると驚くほど異なる価格の違いとともに、世界的にも知られている。
アウディにも1983年にクワトロ社としてスタートし、2016年にアウディ・スポーツ社へと名前を変えたスポーツカーブランドが存在する。
いうまでもなくアウディのラインナップのハイパフォーマンスモデルを専門的に設計開発している子会社で、各シリーズのRSが冠されるモデルやスーパーカーのR8などはアウディ・スポーツの作といっていい。
またスポーツパーツも手掛けていて、各シリーズに設定されている“Sライン”に使われるボディパーツ、サスペンション、ホイールなどの開発や製造なども担っている。アウディのモータースポーツ活動を支えるのも、もちろん業務の一環。現在ではフォーミュラEへのワークス参戦やGTレース用のR8 LMSやTCRレース用のRS3 LSMのマシン開発やカスタマーサポートなどを行っている。
AMGやMなどと較べると対外的な主張をあまりやらないブランドだが、その実力はまったく劣っていないのだ。