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「カッコイイ」と評価も上々! なのに「市販しない」コンセプトカーを自動車メーカーが作るワケ (2/2ページ)

「カッコイイ」と評価も上々! なのに「市販しない」コンセプトカーを自動車メーカーが作るワケ

モーターショーの目玉はカッコいいコンセプトカー

 今年は残念ながら中止が決まってしまった東京モーターショー。そんなモーターショーの醍醐味は数あれど、やはり多くの人が注目するのは、各メーカーが出展するコンセプトカーではないだろうか?

 ただコンセプトカーと一口にいっても、発売が目前に迫っているような現実的なモデルから、数年から十数年先を見据えたモデルまでそのクオリティはさまざまだ。

 現代の技術では実現が難しい、もしくは市販化するにはハードルが高いようなコンセプトカーであれば、あくまで未来のコンセプトを具現化したものとわかるが、なかにはかなり現実的な姿かたちをしたものが展示されたが、結局その後音沙汰がないというものも存在している。

 たとえば、2013年の東京モーターショーに展示された日産 IDxシリーズや、2015年のトヨタ S-FRなどが最たるものだろう。

 どちらも発表と同時にミニカーもリリースされ、IDxは海外で実車が走行するシーンも公開されていたし、S-FRに関してもゲーム「グランツーリスモ」に登場するなど、実車の発売も確実視されていた。

 しかし、2021年現在、どちらも発売はおろか開発されているという噂すら聞かなくなった。一説にはどちらも発売に向けての動きは凍結されてしまったという話もあるくらいなのだ。

 ではなぜ、発売しないようなモデルをコンセプトカーとしてモーターショーで発表したのだろうか?

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