バッテリー交換時などの火花は端子と端子の間を流れる電流だった
バッテリーにはプラスとマイナスの端子があって、そこにつながるケーブルを外して、再度付ける際に出るのが火花だ。自分で交換したり、バッテリーが上がったときにブースターケーブルをつなぐと、パチンという感じで一瞬、火花が飛ぶ。電気系の火花というと、なんだか危険な感じが漂うのは事実で、大丈夫なのか心配になった方もいるのではないだろうか。
これは、スパークプラグがいい例なのだが、すき間を飛び越えて流れる電気が火花なので、火花が飛ぶこと自体は問題ない。たとえば端子を付けるときであれば、火花にひるむことなく、付けてしまえばそれ以上は火花や煙が発生することはない。ただ、こんなことはしないと思うが、隙間を維持したままにしているとバチバチと火花は飛び続けることがあるので、作業自体は素早く行いたい。
また、事故などのトラブルでガソリンが漏れていたり、過充・放電などでバッテリーからガスが出ているときは引火する可能性もあるので、注意が必要だ。
バッテリーが上がったときに、他車のバッテリーから電気をもらう際には順番が決められているのはその対策だ。ブースーターケーブルを使って、お互いのプラス端子とマイナス端子をつなげばいいのだが、最後にケーブルを繋ぐのはバッテーリの上がったクルマのマイナス端子。しかもバッテリー端子ではなく、エンジンブロックなどアース部分としているのは、バッテリーから出ているガスへの引火を防ぐためだ。
それぞれのつなぐ順は
バッテリーの上がったクルマのプラス
↓
電力を供給するクルマのプラス
↓
電力を供給するクルマのマイナス
↓
バッテリーの上がったクルマのマイナス(アース)
となる。
死にプラ・生きプラ・生きマイ・死にマイと覚えると簡単だろう。またつなぐ際には、今一度、バッテリー本体の点検をして亀裂や膨らみなどがないかを確認してからにしよう。