受け継いだのは「名前」だけ! 先代とはまるで別モノの「大胆モデルチェンジ」を行った現行車5選 (2/2ページ)

ボディサイズの拡張のみならず駆動方式が変わるクルマまで!

3)トヨタRAV4

ミドルSUVであるRAV4は、初代モデルは特に3ドアのスペシャリティな雰囲気などで印象に残るモデルだったが、2代目モデル以降は「普通のSUV」というのが率直なところで、とくに日本向けは3年近いブランクがあったこともあり、イメージも薄れていた。

それが2019年に登場した現行型(日本向けとしては)4代目モデルはSUVらしい力強いスタイル、明るい雰囲気を感じさせるインテリア、面白みも持ちながらよくまとまった走行性能を備えるなど、じつにいいクルマとなった。

さらに昨年追加されたPHVはリーズナブルな価格ながら普段乗りはEVとして使え、イザという時などの給電も可能というプラグインハイブリッドの魅力に加え、前輪モーターのパワーアップによりフルパワーとなるシステム出力は306馬力、0-100km/h加速は6.0秒というスポーツカーのような側面も持つ。それだけにRAV4 PHVは発売直後に受注停止(現在は再開されている)となるほどの人気を集めるなど、見事な復活を果たした。

4)日産ノート

先代型となる2代目ノートはe-POWERの追加による大躍進はあったものの、クルマ自体の登場が2012年ということもあり、モデルサイクル後半は古さが否めないのも事実だった。

しかし、昨年登場した現行型3代目モデルは目が覚めるようにシャープな内外装に加え、4WDの進化、上級モデルとして最近加わったオーラの存在など、文字どおり全体的に別のクルマのように生まれ変わり、日産の復活を予感させるモデルとなった。

5)BMW1シリーズ

先代型となる2代目モデルまでのBMW1シリーズは、欧州でCセグメントと呼ばれるミドルクラスカー唯一のFR車という点やBMWらしいクオリティの高さという魅力を持っていた。

しかし、2019年に登場した現行型3代目モデルはミニファミリーと共通のFFプラットホームとなったほか、FF化でキャビンやラゲッジスペースは広くなった代わりに、スタイルや走行性能におけるシャープさは薄れた。だが、こういったことを感じる多くは数としては多くないマニアであり、1シリーズを広い視野で見れば正しいフルモデルチェンジと言えるのも事実ではある。


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