今後の期待は側面衝突への対応
そして以前よりリクエストがあったのが、360度カメラによる全方位記録と駐車中の監視で、これらも実際に機能として付いているモデルも登場している。これなら当て逃げにも対応できるので、さらに安心感は高まるだろう。
そのほか、本体の機能ではないが、自動車保険との連携も進化のひとつだ。当初はドラレコ割引程度だったが、現在は保険会社からリースする形で装着。保険会社としては正確な事故の状況が入手できるメリットがある上、通信機能が付いていることが多いので、システムの自動アップデートを行ったり、事故画像の自動送信や事故受付の自動通報もしてくれたりする。
リアルな映像を記録し続けるというドライブレコーダーならではの機能を進化させていると言っていいが、業務用ではさらにドライバーの居眠りや脇見などにも活用するシステムが登場している。
ただ、現状でもまだ余地があるのが、真横からの衝突。フロント部分なら従来のドラレコで記録できると思いきや、画角の問題で記録できないだけでなく、真横からだと一瞬でなにが起こったかわからないことも多い。360度カメラならカバーできることが多いが、画角が広すぎてディテールが分かりにくいこともある。現状では、後ろを走っているクルマに協力してもらい、画像を提供してもらうというのが有効だ(対処法としてぜひ覚えておいてほしい)が、サイドカメラ的なものが登場してくれるとベストではある。