仕入れることもあればこっちから送り出すことも
3)ランドローバー・ディスカバリー → ホンダ・クロスロード
今でこそヴェゼルを筆頭に人気のクロスオーバーSUVを抱えるホンダだが、90年代前半は自社でSUVを生産していなかった時期が長らく存在していた。当時は自社の工場で大きなボディのモデルを生産することができないという物理的な問題があったためである。
そのため、ホンダはいすゞからミューやビッグホーンのOEM供給を受けていたのだが、そのほかに当時提携関係にあったローバーグループから、ランドローバー・ディスカバリーのOEM供給を受けたのである。
クロスロードと名付けられたこのモデルは、本家と同じく3ドアと5ドアをラインアップ。ディーゼルモデルはラインアップされなかったが、本家ディスカバリーとまったく同じ価格で販売され、ローバー系のディーラーがなかった地方ではそれなりに歓迎されたようだ。
4)日産NV200バネット → シボレー・シティエクスプレス
日産の商用バン&ミニバンとして販売されているNV200バネットは働くクルマとして街中で見ない日はないと言えるほど走り回っている。一時期は三菱デリカバン及びデリカD:3としてもOEM供給がされていたが、じつは海外でもOEM供給先があったのだ。
それがシボレーのシティエクスプレスである。すでにシボレーにはエクスプレスというフルサイズバンが存在しているが、それの小型版とも言える位置づけとなっている。
ただし、厳密にいうと日本仕様のNV200ではなく、海外仕様のNV200がベースとなっているため、Bピラーが太く、ホイールも5穴となるヘビーデューティシャシーとなっていた。