回すエンジンならやっぱりNA!
自動車の電動化が叫ばれる現在では、今後純粋な内燃機関のみを搭載した車両というのは消滅していく運命にある。
といっても現状では少しでもモーターでアシストすれば電動車という括りになるため、まだまだ楽しいクルマが出てくる可能性はあるのだが、それは置いておいて今回は高回転域まで回すことができる国産エンジンをいま一度振り返ってみたいと思う。
1)ホンダ E07A
ホンダのエンジンというとVTECに代表される高回転型ユニットというイメージが強いが、個人的に推したいのはビートに搭載されたE07A型エンジンである。
SOHC3気筒のNAエンジンと、このスペックをみるだけではそこまでハイスペックなエンジンの印象がないかもしれないが、多連スロットルと2つの燃料噴射制御マップ切り換え方式によるハイレスポンス・エンジンコントロールシステム、MTRECを搭載したビート用エンジンは、現時点ではNAエンジンとして唯一の自主規制値MAXとなる64馬力を発生していたのである。
しかもその最高出力を発生させるのは8100回転であり、まごう事なき高回転型エンジンということができるだろう。