新型アクアが発売前から早くも危機感! 「オーラ」という思わぬ強敵の存在 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■プレミアムコンパクトとしう新しいカテゴリーの日産ノートオーラの販売が好調

■サイズこそ異なるがトヨタ・アクアと日産ノートオーラは一部でキャラがかぶる

■かつてクラウンを滅多撃ちにした”シーマ現象”の再来に警戒を抱いている

日産ノート オーラが好調なようだ

「7月19日の正式デビューを控え、予約受注も好調な新型アクア」としたいところだが、どうやらそんな楽観的な状況でもないようだ。新車販売事情通によると、「現場のセールスマンはディーラー上層部から、『もっと積極的に受注を取れ』とハッパをかけられているようなのです。当事者のセールスマンもなぜそんなに言ってくるのかわからないようです」と話す。

 そこで情報を集めていると、どうやら日産ノート オーラ(以下オーラ)の存在があるようなのである。オーラはわかりやすくいえば、”日産ノートの3ナンバーサイズ版”となるモデル。現行ノートはレンジエクステンダーEVとなる”e-POWER”のみとなっており、オーラも”e-POWER”のみのラインアップとなっている。このオーラが意外なほど販売好調となっているようなのである。

 さっそく日産ディーラーへ行ってみると、平日の開店間際だというのに用意されている試乗車は、すでに別のお客が試乗に出かけてしまっていてなかった。仕方がないので、展示車のノートを見ながら、オーラのカタログを手にセールスマンから説明を受けることにした。「はっきり言って、われわれもここまでお客様から注目を浴びているとは思いませんでした。予約受注段階から引き合いが多く、なかには『納車ナンバー1になりたい』とか、『こんなクルマを待っていた』といったお客様もいらっしゃって驚かされました」。

 エクステリアの最大の特徴は全幅が1735mmとなる3ナンバーボディとなること。ノートの上級派生車種という位置付けなので、細部はそれなりに上質感が与えられている。

 インテリアでは液晶計器盤のサイズが大きくなり、インパネまわりやシートなどには上質感が与えられている。前出事情通によると、「セットオプションで40万円ほどになる、ボーズパーソナルプラスサウンドシステムの装着が目立つと」とのことである。パワートレインについても、制御を変えることで、ノートより性能向上が図られている。

 “一強”ともいわれているトヨタがオーラに警戒感を抱いているとしたら、それはなぜかといえば、キャラクターが被っていることがまず挙げられる。トヨタにはすでにコンパクトハッチバックでは、ハイブリッドもラインアップするヤリスがあるが、こちらは販売現場で聞くと、「走りに振っているので、後席が狭かったり、質感がいまひとつというご意見をうかがっております」とのことで、新型アクアは上質感が強調されているのである。しかし、オーラが3ナンバーサイズなのに対し、アクアは5ナンバーサイズとなっていることは決定的に異なっている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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