では、現行モデルはどうなのか?
2)Z34型
2008年末に登場したZ34型は今年で13年目を迎える長寿モデル。搭載されるエンジンは先代よりも200cc排気量アップされた3.7リッターのVQ37VHR型で、最高出力は336馬力を誇る。
またスポーツコンバージョンモデルとしてNISMOも設定され、専用のエアロや足回りのほか、エンジンチューニングもなされ、こちらは355馬力となっていた。
13年と長きにわたり販売されているZ34型ではあるが、スポーツカー冬の時代ということもあって新車販売台数はそこまで多くなく、必然的に中古車市場に存在する台数もそこまで多いわけではない。
ただ初期のATで10万キロオーバーのような個体では車両価格120万円くらいから見つけることができる。MT車はやはり高値となるが、それでも安いものは150万円前後から存在し、200万円弱くらいの個体もチラホラ見つけることができる。
状態の良いZ33にするか、Z34をターゲットにするかは悩ましいところだが、金額的には近いところにあると言えるだろう。
もっともグランドツーリングカーとして生まれたフェアレディZだけに、ATをチョイスしてロングツーリングを楽しむというのも悪くない。そもそもZに搭載されるATはスポーツATとしても十分優秀なものであり、とくにZ34のものは日産車で初めて搭載された7速ATなのである。
まだどちらに転ぶか分からないが、万が一新型フェアレディZの評価が芳しくなかった場合(そんなことはないと思うが)旧型の価格が上がる可能性もあるので、慎重に見極めた上で購入を検討したいところである。