排気量が小さいぶん「軽さ」を武器にできる!
3)マツダ ロードスター(1.6リッター)
1989年にデビューした初代ロードスターは、1.6リッターのB6型エンジンを搭載。DOHCだがレギュラーガス仕様の120馬力で、当時のレベルでもスポーツカーのエンジンとしてはわりと非力なエンジンだった。
そのためユーザーからは「もっとパワーを」という声が寄せられ、1993年のマイナーチェンジで、1.8リッターのBP型エンジンが投入される。BP型エンジンはB6型エンジンに対し10馬力アップ(トルクも+2kg-m)。
1998年に2代目ロードスターが出てきたときには、1.8リッターのBP型を積んだNB8Cと1.6リッターのB6型を積んだNB6Cが併売された。
NB8Cには6速MTが用意され、NB6Cは5速MTの組み合わせだったので、どうしてもNB8Cの方が上級グレードというイメージがあったが、1.6リッターのB6型エンジンは非力であっても、エンジン単体がBP型より約20kgも軽く、加速フィールは大差なく、ハンドリングの面では若干優位ですらあった。
これはもう好みの問題かもしれないが、NA・NBロードスターは、意外に1.6リッターのほうが面白い。
4)GRスープラ
新しいところでは、トヨタのGRスープラも心臓部の違いが大きい一台。トップモデルのRZは、3リッターの直6エンジンを積んでいるが、SZ-RとSZは2リッターの直4エンジン。
スープラといえば直6エンジンのイメージが強いかもしれないが、エンジン単体が軽くてコンパクトな4気筒モデルのGRスープラも、軽快なハンドリングでFRとしての面白さはなかなかなもの。
価格もRZが730万円、SZ-Rが600万円、SZが490万円と大きな開きがあるが、6気筒と4気筒では同じ車種とは思えないぐらいキャラクターが違うので、スペックではなく乗り比べて、違いを知ったうえでチョイスしたほうがいい。