トップグレードが強烈すぎて「日陰」の存在! 「非力なエンジン」でもじつはスゴイ「廉価グレード」スポーツ4台 (2/2ページ)

排気量が小さいぶん「軽さ」を武器にできる!

3)マツダ ロードスター(1.6リッター)

 1989年にデビューした初代ロードスターは、1.6リッターのB6型エンジンを搭載。DOHCだがレギュラーガス仕様の120馬力で、当時のレベルでもスポーツカーのエンジンとしてはわりと非力なエンジンだった。

 そのためユーザーからは「もっとパワーを」という声が寄せられ、1993年のマイナーチェンジで、1.8リッターのBP型エンジンが投入される。BP型エンジンはB6型エンジンに対し10馬力アップ(トルクも+2kg-m)。

 1998年に2代目ロードスターが出てきたときには、1.8リッターのBP型を積んだNB8C1.6リッターのB6型を積んだNB6Cが併売された。

 NB8Cには6MTが用意され、NB6C5MTの組み合わせだったので、どうしてもNB8Cの方が上級グレードというイメージがあったが、1.6リッターのB6型エンジンは非力であっても、エンジン単体がBP型より約20kgも軽く、加速フィールは大差なく、ハンドリングの面では若干優位ですらあった。

 これはもう好みの問題かもしれないが、NANBロードスターは、意外に1.6リッターのほうが面白い。

4)GRスープラ

 新しいところでは、トヨタのGRスープラも心臓部の違いが大きい一台。トップモデルのRZは、3リッターの直6エンジンを積んでいるが、SZ-RSZ2リッターの直4エンジン。

 スープラといえば直6エンジンのイメージが強いかもしれないが、エンジン単体が軽くてコンパクトな4気筒モデルのGRスープラも、軽快なハンドリングでFRとしての面白さはなかなかなもの。

 価格もRZ730万円、SZ-R600万円、SZ490万円と大きな開きがあるが、6気筒と4気筒では同じ車種とは思えないぐらいキャラクターが違うので、スペックではなく乗り比べて、違いを知ったうえでチョイスしたほうがいい。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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