消滅の危機でさまよえるクラウンユーザーはどうする? メシアになれそうなクルマ3台+α (2/2ページ)

3)メルセデス・ベンツ/BMW

輸入車は「まわりからの目が」という地方でたまに聞く話が関係ない人が対象となるが、クラウンの主力グレードと価格がそれほど変わらないメルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズというのも両車完成度が高いのに加え、ディーラー網も整備されているので考える価値のある選択だ。

また、ボディサイズや車格が同等となるEクラスと5シリーズも、クラウンの最上級グレードだと価格が近づいてくるのに加え、値引きを含めた実売価格や走行距離5000km以下の「新車に非常に近い中古車」も含めると、価格が意外に変わらない可能性もあるため、浮上する選択肢といえる。

4)プログレを復活させる?

クラウンはここ20年近く、「ユーザーの高齢化」への対応が大きなテーマとなっているモデルである。そのため12代目モデルのゼロクラウン以降、ユーザーの若返りにも注力しているわけだが、反対に高齢ユーザー向けにかつてのプログレのようなクルマを復活させるか、そういったクルマをクラウンかクラウンの派生車にするという手もあるかもしれない。

具体的には全長は5ナンバーサイズ、全幅は使いやすい1750mm程度で、内容は見た目以外も高級といったイメージで、高齢化が進んだ今なら案外成功するかもしれない。

といろいろ考えてはみたが、やはりクラウンは初の純国産車である点など、トヨタや日本人にとって大切なクルマなだけに、伝統を引き継いだ形での純粋な存続を望みたい。


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