2)日産ステージア
1996年にスカイライン系のプラットフォームを使用して誕生したステージアは、パワートレインもスカイラインと共通のものを採用。RB25DET型エンジンを搭載したモデルは235馬力(のちに280馬力に改良)を発生していた。
しかし、ステージアの俊足モデルと言えば何といっても260RSだろう。オーテックジャパンが手掛けたこのモデルはR33型スカイラインGT-Rのパワートレインをそのまま移植したもので、スカイラインGT-Rワゴンとも言えるもの。限定モデルと思われがちだがじつはカタログモデルで、2代目にフルモデルチェンジするまで販売されていた。
そして2001年に登場した2代目モデルもVQ25DETを搭載するターボモデル(前期型のみ)をはじめ、オーテックジャパンがリリースしたVQ35DE+6速MTというスペシャルな組み合わせのアクシス350Sといったスポーティ仕様が存在していたのである。
3)トヨタ・マークIIブリット
トヨタの名機と言われる直列6気筒2.5リッターターボの1JZ-GTE型エンジンは、マークII3兄弟やクラウン、ソアラ、スープラといったモデルに搭載され、チューニングのベースとしても未だに高い評価を集めている。
そんな1JZ-GTE型エンジンを最後まで搭載していたモデルがステーションワゴンであるマークIIブリットだったのである。
110系マークIIをベースにステーションワゴン化されたブリットであるが、ベースとなった110系マークIIは2004年に後継車種のマークXへバトンタッチ。その際、ステーションワゴンが存在しなかったためブリットのみ継続販売が続けられたのだ。
残念ながらMTの設定はなかったが、兄弟車のマークIIにはMT車の設定があったため、比較的MT換装のハードルが低いこともあり、実際に換装済の車両をみることもできる。