形からは想像できない走りをするワゴンが日本にはあった!
残念ながら現在の国産モデルのラインアップではかなり少数派となってしまったステーションワゴン。たしかに荷物も人も載せられるミニバンやSUVの方が日常の使い勝手は上というのもわからなくはない。
しかし、セダンの派生モデルも少なくないステーションワゴンでは、その素性の良さを活かした俊足モデルが存在するという点は、ミニバンやSUVよりもリードしているとも言えるだろう。そこで今回は、過去に存在した激速国産ステーションワゴンを振り返ってみたい。
1)スバル・レガシィツーリングワゴン
日本を代表する俊足ワゴンとして外すことができないのが1989年に初代モデルが登場したレガシィツーリングワゴンだろう。先代のレオーネにもツーリングワゴンは存在し、1.8リッターターボエンジンを搭載した仕様も存在していたが、それをより確固たるものにしたのがレガシィツーリングワゴンであった。
レオーネ時代は135馬力であったパワーはEJ20ターボを搭載したGTグレードで220馬力(MT車)まで高められ、スポーツカー顔負けの動力性能を発揮したのだ。また2代目のマイナーチェンジ時に追加されたGT-BのMT車は2リッタークラスの量産国産ワゴンとして初の280馬力を達成したモデルでもあった。
その後、レガシィツーリングワゴンは代を重ね、現在ではレヴォーグが実質的な後継車種として俊足ステーションワゴンのポジションを担っている。