日本での発表は2021年秋ごろの予定!
■日本でのエクストレイルの販売状況
2013年にデビューした3代目エクストレイルは、初代、2代目で獲得していたサーフィンやスキー、アウトドアを楽しむこれまでのユーザーとは異なり、ハイブリッド性能や走行性能、走破性、時代の要請に応えた先進運転支援機能などが進化し、幅広いユーザーに向けたモデルとなった。
とはいえ、これまでの利点を排除するのではなく、防水仕様のシートやラゲッジは継承され、長時間の着座でも疲れにくいスパイナルサポートシートなども採用。
そして新たに搭載されたのが世界初のアクティブライドコントロール、アクティブエンジンブレーキ、コーナリングスタビリティアシストなどの先進技術は全車に標準装備され、日産初採用のエマージェンシーブレーキやインテリジェントパーキングアシスト付きアラウンドビューモニターなども用意された。
現行エクストレイルは全長4690mm、全幅1820mm、全高1730〜1740mm。前述のローグと比較しても新型モデルはそれほど大きく変わっていないように思える。
2015年にはハイブリッドモデルが追加され、専用チューニングされた2リッターエンジンにモーターを組み合わせ、JC08モードで20.6km/Lの燃費性能を実現した。
グレードはオールモード4×4iの4WDとFF、2列シートと3列シート、ガソリンエンジンとハイブリッドが用意され、ノーマルは7種のグレードにそれぞれ駆動方式が選べるほか、オーテックによるカスタマイズカーのオーテック仕様、よりワイルドな雰囲気を演出するエクストリーマーもラインアップされる。バリエーションが豊富で根強い人気のある1台と言えるだろう。
■日本ではいつ発売?
日産としても主力のSUVモデルである新型エクストレイルだが、日本での発売時期などは現時点(2021年7月時点)で未発表だ。2020年10月にマイナーチェンジを受けていることもあり、しばらくは現行型を販売するとみられている。
当初の予定では、2021年秋に開催されるはずの東京モーターショーで華々しく発表されるはずだった。しかし、イベント自体が中止となってしまったため、同時期に個別で発表されるだろう。
搭載するパワートレインは、従来同様ガソリンと、ノートやセレナ、キックスなどに搭載されて注目を集めるe-POWERが搭載されるだろう。
ローグ、そしてエクストレイルではルノー日産三菱アライアンスが共同開発したプラットフォームCMF(コモン・モジュール・ファミリー)を採用する。ルノーのスポーツモデルであるメガーヌR.S.などにも採用されているだけに、走りの良さも期待できそうだ。当然、先進安全装備プロパイロットも標準装備されるだろう。
今回、日本仕様の発表が遅れている理由としては、e-POWER仕様ではないかとみられている。SUVのe-POWERモデルといえばキックスが記憶に新しいが、こちらは2WD。もし実現するとなれば、おそらく4WD化するとみられ、この開発に課題があるのではないだろうか。また、昨今の納車遅延の理由ともなっている半導体不足による影響もあるとみられる。
■まとめ
エクストレイルはアウトドアスポーツを楽しむ人たちに支持される本格SUVとしての側面が強い。しかし、ハイブリッド仕様や安全機能の搭載など、時代に合わせた進化を経て、より多くの人に求められる存在となったことだろう。新型エクストレイルの登場を期待して待ちたい。