メーカーや販売店が対応しきれない部分の保証を付けることが可能
新車にはメーカーによる保証が付いているのはご存じだろう。厳密に言うと中古車でも、新車時からの保証が残っていれば利用できる。新車保証には、エアコンやカーナビなどに対する一般保証とエンジンやトランスミッションなどに対する特別保証があり、前者は3年もしくは6万kmのいずれか早いほう。後者は同様に5年もしくは10万kmとなっている。
さらに最近は各メーカーとも、延長保証を用意しているが、これをワランティサービスと呼ぶ。ワランティを訳すと保証になるので、少々変な感じはするものの、オプション的にプラスする保証を最近ではワランティサービスと言うのが一般的だ。
ワランティサービスを提供しているのはメーカーだけでなく、専門の会社も多くあって、さまざまなメニューを用意している。たとえば、買った中古車や車検時に付けられるものもある。また、メーカーが行なっている延長保証にあたるものを別のワランティ会社でプラスできる。つまり、自動車メーカーや中古車販売店が対応しきれない部分でも保証を付けることが可能というわけだ。
もちろん保証付与には年式や走行距離などの条件があるものの、具体的な内容は各ワランティ会社が競い合っている部分でもあって、保証範囲を広範囲に設定していたり、レッカーサービスが付いてくることもあって、資料を見る限りではかなり充実している。もちろん費用はかかるので、よく内容を吟味したうえで加入したほうがいいが、長い安心が得られたり、万が一のトラブルで利用する場合も、直接修理したところに支払われるので、やりとりがスムースだったりもする。
サービス登場や拡大の背景にはクルマの品質がよくなって壊れにくくなっていることがある。それゆえに各ワランティ会社は利益を見込んでいるわけだが、今後もさらに充実していく可能性は高いだろう。