入れ逃げ防止だけでなく人手コストの削減にも有効
ただしそれだけではない。もうひとつの理由は、やはり人手の問題だ。海外では多いが、セリフスタンドでも後払いのところがたまにある。それを見ているとカウンターがあって、スタッフが24時間支払いに対応してくれる。これを維持するのは大変ということで、機械任せの前払いが主流になっているのだ。ちなみに深夜のセルフスタンドにはスタッフがまったくいないと思いがちだが、必ず監視にひとりは常駐することが決められている。ひとりだと対応が大変なので、いないような雰囲気になっているだけだ。
ただ、関係者に聞くと、後払いにしても逃げるクルマはほとんどいないという。防犯カメラがたくさん付いているのは利用者もわかっているし、ナンバーが付いているのでなおさらだろう。つまり足がつきやすいのが理由なのではないかとのこと。
また後払いのメリットはスタンド側にもあって、給油量や給油機ナンバーが入ったレシートをレジまで持って行かなければならないが、そうすると洗車や車検などをすすめやすいし、コンビニのような物販コーナーを作れば副収入も期待できる。つまりスタンド側としては、先払い、後払いのどちらにもメリットがあると言っていい。