日産はセダンを作らせるとピカイチだった
先日、一部の報道で日産自動車がスカイラインの廃止を決定したというニュースが流れ、日産側がスカイラインを諦めないと発言するという事態があった。
確かにスカイラインブランドは継続するかもしれないが、日本国内のセダン需要の冷え込みをみると、次期型スカイラインがセダンである確証はないと言える。実際、現在の日産のセダンのラインアップもビッグマイナーチェンジを実施したスカイライン以外は旧態依然としたものと言わざるを得ないのだ。
そこで今回は過去の日産の名作セダンを振り返り、セダン復興に思いをはせてみたいと思う。
1)プリメーラ(初代)
1990年に登場した初代プリメーラは、「90年代までに技術の世界一を目指す」といういわゆる901運動から生まれたスポーティセダンだ。
欧州車を強く意識したプリメーラは、セダンらしからぬキビキビとしたハンドリングや高い直進安定性を誇っていたモデルで、フロントシートも微調整が可能なダイヤル式リクライニングを採用するなど、そのこだわりは徹底していたのである。
残念ながら当時の日本市場からは乗り心地が硬すぎるといったクレームもあったようで、徐々にマイルドな味付けにされてしまっていたが、いまだにNo.1ハンドリングマシンという声も根強い1台である。