自宅に充電環境が整っている人にオススメしたい 世界的に押し寄せている電動化の波。もちろん電動化=電気自動車というわけではなく、モーターでアシストするハイブリッドも電動車に含まれるということはご存じの人も多いことだろう。
とはいえ電動化にはハイブリッド車だけではなく、電気自動車の比率も上げていかざるを得ないというのもまた事実。しかし、現状ではまだ電気自動車は万人に勧めることができない乗り物というのが正直なところだ。
やはり問題となるのは駆動用バッテリーに関わる部分が主で、航続距離の問題や充電の問題、そして大容量バッテリーを搭載することによる車両価格の高騰などが挙げられる。
電気自動車の充電イメージ 画像はこちら
ではあえて今、電気自動車を買うメリットというのはどこにあるのだろうか?
もし、今電気自動車を購入しようとしているのであれば、最低でも自宅で充電できる環境が整っている人にオススメしたい。たとえばWLTCモードで458kmの後続距離を誇る日産リーフe+の場合、電池残量警告灯が点灯した状態から6kW普通充電で充電した場合、およそ12.5時間で満充電となる。
日産リーフe+の走行イメージ 画像はこちら
よほどのことがない限り、日々の通勤や買い物だけで朝に満充電だったものが、夜電池残量警告灯がつくまで減るほど走り回るということはないだろうから、これよりも圧倒的に短い時間で満充電まで充電することができるだろう。
そうなれば、毎朝満充電の状態でクルマを乗り出すことができ、ガソリン車のように定期的にガソリンスタンドに行く手間が省ける。そして、普通充電でじっくり充電することで、バッテリーにかかる負担も抑えることができ、劣化も防ぐことができるのだ。
また、自宅で充電ができる環境であるのであれば、「V2H(Vehicle to Home)」システムも導入しておきたいところ。日常的にクルマを使うユーザーであっても有事の際に電気自動車に蓄えられた電力を自宅に供給することができるし、週末だけしかクルマを使わないというユーザーであれば、電気自動車を蓄電池代わりにして、電気代の安い深夜帯に充電し、日中は電気自動車から供給された電力で生活する、というような電気料金の節約にも貢献できるのだ。
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とくにかなりの容量のバッテリーを持つ電気自動車は、家庭用蓄電池の数倍という容量を持っている。そのため、通常の家庭用蓄電池を導入するより、中古車でやや劣化したバッテリーを搭載した電気自動車を購入したほうがオトクということも珍しくないのである。