メルセデス・マイバッハからSクラス&GLSが登場! 「自ら運転したくなるショーファードリブン」の中身とは (2/2ページ)

メルセデス・マイバッハ初のSUVは威厳あるデザイン

メルセデス・マイバッハ GLSのエクステリア

 メルセデス・マイバッハGLSは「威風堂々とした佇まいはほかのどのフルサイズラグジュアリーSUVとも見まごうことのない、独特な風格を持つ」と上野社長は語る。

 フロントにはメルセデス・ベンツのSUVで唯一、伝統の「スリーポインテッドスター」のボンネットマスコットを採用。フロントグリルは縦方向のピンストライプがモチーフだ。フロントグリルを取り囲むクロームの上部中央には「MAYBACH」の文字が刻まれている。フロントエプロンにはクローム処理を施したメッシュのエアインテークを採用。V8エンジンの強力なパワーをアピールするとともに、エンジンルーム内の冷却機能も備えている。

 サイドビューではクローム仕上げのBピラーが際立つ。ルーフレールもハイグロスクローム仕上げとして機能性と美しさを両立。Dピラーにはメルセデス・マイバッハのエンブレムを配している。

 アルミホイールはメルセデス・ベンツが製造する乗用車のなかで最大の23インチ。フロントグリルのピンストライプをモチーフとした鍛造でポリッシュ仕上げのマルチスポークデザインとなっており、足もとにエレガントな印象を与えている。

 リアについては、スリーポインテッドスター下部とリアバンパー上部を走る2本のクロームトリムによって水平基調のデザインとしている。またバンパー下部のアンダーガードと左右のエグゾーストエンドをハイグロスクローム仕上げとすることで、一体化しているようなアピアランスを形成。

メルセデス・マイバッハ GLSのインテリア

 室内パッケージで特徴的なのはSUVならではの高めのヒップポイント。セダンのSクラスと比較すると運転席で250mm以上、後席で280mm高くなっているが、電動ランニングボードにより乗降は容易に行えるようになっている。後席をベースモデルのGLSより120mm後方に、30mm内側に移動させ、さらにゆとりを感じる広さを実現(4人乗りが標準仕様となる)。

 インテリアはデジタル技術と上質な素材が融合した、高級感あふれる空間となっている。ダッシュボードやステアリングには厳選したナッパレザーを使用。

 内装色は5種類のウッドインテリアトリムと、3種類のインテリアカラー(ブラック、マホガニーブラウン/マキアートベージュ、クリスタルホワイト/シルバーグレー)のナッパレザーの組み合わせから選択可能だ。

メルセデス・マイバッハ GLSの電動格納式ランニングボード

 専用の電動格納式ランニングボードを採用している。全長206cmのアルミニウム製で、表面には滑りにくいラバーストリップを使用。格納状態ではサイドスカート内側に隠れているため外部からはほぼ見えず、さらに車体へ向けて45度傾けて格納されるため、地上高も確保されている。

 いずれかのドアを開くと、アルミダイキャスト製の電動アームによってランニングボードが姿を現し、水平状態にセットされる。

 ドアハンドルを引いてからランニングボードが所定の位置につくまでにかかる時間は約1秒。周囲が暗い場合は、ドアのアンビエントライトに加えてサイドスカート内蔵のLEDの帯がランニングボードを照らす。

 センターディスプレイの専用メニューから、常時格納や手動操作以外での展開不可などの設定が可能。通常はドアを閉じると自動的に格納されるが、手動モードの場合は車速が4km/h以上に達すると自動的に格納される。ランニングボードは専用のセンサーを備えており、何らかの障害物と接触すると自動的に停止する。

 ドアを開くと25mm車高を下げるAIRMATICサスペンションと合わせて、乗降性を高める画期的装備だ。

メルセデス・マイバッハ GLSの快適性

 GLSの3列シートを2列にしたことで、後席をGLSよりも120mm後方へ配置し、余裕あるレッグスペースを実現。さらに、メルセデス・マイバッハSクラスと同様、最大で43.5度までのリクライニングが可能だ。

 また、すべてのシートにリラクゼーション機能を標準装備。それぞれのバックレストには身体に圧力を加えるポイントがじつに10箇所あり、シートヒーターとの組み合わせのよって、温めながら押圧を行うこともできる。

 ナッパレザーのアームレスト前方には、快適機能のすべてを操作できる7インチ画面のMBUXリアタブレットを装備。また、MBUXリアエンターテインメントシステムのモニターも後席左右に配置され、リアシートでさまざまなコンテンツを楽しむことができる。

 後席の後方には固定式のパーティションを設置。居住スペースとラゲッジスペースを分離することで、ボディ剛性、空調効果の向上、騒音レベルの軽減が図られている。

 左右の後席の間には、専用シャンパングラスの収納部と750ccのシャンパンボトル3本が入る大型のクーリングボックスを装備。また、センターコンソールに配置されるカップホルダーには温度調整機能が備わっている。

 また、ノイズ軽減タイヤや、フロント・サイドウインドウに遮音ガラスを採用しているため、静粛性が極めて高いため、まるでオーディオルームのような空間にすることができる。標準装備となるBurmesterハイエンド3Dサラウンドサウンドシステムは、高性能スピーカー27個と24チャンネルアンプ、合計出力1590Wのシステムにより、室内の条件に合わせて適正に調整された上質なサウンドを実現。さらに前後席間の会話をサポートする双方向車内通信システムを備えている。

メルセデス・マイバッハ GLSのE-ACTIVE BODY CONTROL

 メルセデス・マイバッハ GLSにもE-ACTIVE BODY CONTROLを採用。オフロードモードでの脱出機能は、悪路でスタックした際に支援するもの。サスペンションが4輪を個別に上下させる動作を繰り返し、タイヤが地面に加える荷重を増減させることによってトラクションを復帰。また、高速走行時には車体を15mm下げて空気抵抗の低減と操縦安定性の向上を図り、30km/h未満では乗降を容易にするために車高を25mm下るように制御する。またダイナミックセレクトの「マイバッハ」は、「コンフォート」が全席に対して乗り心地を重視するのに対し、後席の乗り心地に焦点を絞った制御を行う。

メルセデス・マイバッハ GLSのパワートレイン

 パワートレインには、3982ccのV型8気筒ツインターボエンジン「M177」に、48V電気システムとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたユニットを採用。

 システム最高出力は558馬力、最大トルクは730N・mで、ISGによって瞬間的に22馬力、250N・mを短時間発生することが可能だ。

 トランスミッションには9G-TRONICを採用し、快適な走行性能を実現。また4輪駆動システムの4MATICは走行状況に応じて前後の駆動力配分を0:100から100:0まで可変する。

メルセデス・マイバッハ GLSの価格

「メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATIC」のワングレードで、価格は2729万円(税込)。


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