事故対応サポートや専用アプリのサービスも充実させた
2020年6月30日にあおり運転を抑止するための妨害運転罪が施行されてから、1年が経過した。当時はあおり運転の報道が盛んに行われたこともあり、ドライブレコーダーのニーズも高まっている。
そんな中、損害保険ジャパンは2021年9月1日から通信機能付きドライブレコーダーを活用した安全運転支援サービス「Driving!(ドライビング)」のドライブレコーダーをリニューアルし、提供すると発表した。7月1日から取り扱い代理店で申し込み受付を開始する。月額利用料は850円と据え置いた。
ドライビングは2018年1月に個人向け安全運転支援サービスとして登場した。サービス付帯の前後比較では約20%の事故削減効果を実現している。
しかし、利用者からは後方撮影や起動時間の短縮などのニーズがあった。そのため、パナソニックシステムソリューションズジャパンとの共同開発した新しいドライブレコーダーは利用者の声を反映し、起動時間を数秒程度に短縮。フルハイビジョン200万画素と市販品と遜色のないスペックで、32GBのSDカードが付属する。準天頂衛星システム「みちびき」に対応したL1S信号を受信できる端末を採用したことで、誤差1m以下で測位できるようにした。リヤカメラは有償オプションとして用意される。
もしもの際の事故対応サポートも充実している。端末が強い衝撃を検知した場合には、事前に登録した家族や保険代
安全面も向上した。新たにHELPNETと連携し、緊急通報機能によってドライブレコーダーの位置情報を特定、警察や消防への連絡や救急車両の手配を行える。
また事故防止支援サービスとして、前方衝突警告だけでなく、新たに車線逸脱警告や前方車両発進警告、逆走検知警告などを検知した場合に画面表示と警告音で注意喚起する機能を備え、ASV(先進安全自動車)でなくとも後付けの安全支援システムとしての側面を持つ。
専用スマホアプリにより、運転ごとに評価やヒヤリハットも確認できるようにした。運転診断によって評価される特性スコアによって、翌年度の自動車保険料を5%割り引く走行特性割引を適用するなど、独自のサービスを提供している。
事故発生時の安心感はもちろんのこと、運転ごとに安全を意識できるサービスとして注目を集めそうだ。