この記事をまとめると
■クルマの内装にはその国の文化を感じられる
■日本人の感覚では絶対に生まれないであろう独特の世界観を持つ輸入車がある
■近年は個性を反映した内装が与えられたうえで実用性やデジタル化に特化したクルマが多い
内装の雰囲気はその国の文化を感じられる部分
日本では、ざる蕎麦をズズズッと軽快な音を立てて食べるのが「粋」だとされていますが、フランスではパスタを音を立てて食べるなんてマナー違反。日本ではピザをみんなで分けて食べるのが当たり前だけど、イタリアでは1人1枚が基本。というように、お国が変われば常識も文化も変わるものですよね。クルマも、昔ほどクセの違いはなくなってきたとはいえ、まだまだ外国のクルマには驚かされることも多いのです。日本人の感覚では絶対に生まれないであろう、独特の世界観を持つ輸入車たち。今回はその一部をご紹介したいと思います。
1)プジョー208
まず1台目はフランス生まれのコンパクトカー、プジョー208。エンブレムがライオンということで、外観だけでなくインテリアにもちょっと猛獣感が散りばめられているのが特徴です。
縦爪をモチーフにしたトグルスイッチなんかは、もっともわかりやすいところですね。そして運転席の目の前にあるメーターは、文字が宙に浮かぶように見えて美しい、「3D-iコクピット」。ハンドルの上端よりも上の位置にレイアウトされているのも、あまり見ないデザインかなと思います。
でも、シートの着座位置と合わせて、長くプジョーに乗り続けてきた人なら、「うん、これこれ」とニヤリとするような伝統的なスタイルとなっています。
2)BMW MINI
2台目は、半世紀以上前にイギリスで生まれて世界中で愛されてきた小さな大衆車を、BMWが見事に最新モデルに蘇らせた、MINI。外観では丸いヘッドライトが初代から変わらず、デザインのアイコンであり続けてきましたが、インテリアも丸いモチーフであふれ、たまらない可愛さ。
でも本物感があるので、男性にも好かれるのがMINIのすごいところです。先日、マイナーチェンジが施され、可愛さはそのままに一気にモダンでハイテクなインテリアに進化しました。センターパネルの大きな丸いディスプレイは、タッチ操作が可能な8.8インチに。運転席の目の前には従来のタコメーターに代わり、フラットなデジタルディスプレイが置かれています。
こう見えて、スマホとの連携ができるだけでなく、コネクテッド機能や遠隔操作も最先端。どこか懐かしい、けど機能はしっかり新しいのがMINIのインテリアです。