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雨の日はクルマの事故件数「4倍」のデータも! 「悲劇」を避けるために注意すべき5つのポイント (1/2ページ)

雨の日はクルマの事故件数「4倍」のデータも! 「悲劇」を避けるために注意すべき5つのポイント

雨天時の事故件数は雨天時の約4倍!

 雨が降っていると、出かけること自体が憂鬱になる人は多いと思いますが、とくに「雨の日の運転が苦手」と感じている人が多いようです。雨の日にヒヤリとした経験があったり、不安な気持ちを抱えたまま運転することがあるからでしょうか。

 実際に、1時間あたりの事故件数を比較すると、晴天の日と比べて雨天時は事故件数が約4倍に増えることがデータとして出ています(首都高速道路株式会社調べ)。

 イヤだな、怖いなと思っていると、落ち着いた操作がしにくくなったり、気が焦って冷静な判断ができなくなることもあるので、そうしたドライバーの心理的要因も関係しているかもしれません。また逆に、なにも気にせず晴天時と同じ感覚でスピードを出したり、カーブを曲がったりしてしまうと、スリップしたり障害物を見落としたりといったミスが起こりやすくなることも考えられます。

 また、この調査によると雨の日の事故で特徴的なのは、ガードレールや壁など「施設に対する接触事故」の割合が、雨天時は晴天時の約2.5倍に増えるということです。原因として、施設に対する接触事故を起こした人の約6割が60km/h以上のスピードを出しており、スリップが起きやすいことが事故につながっていると考えられます。

 そのほかにも、雨の日に事故が起きやすい原因がありますので、注意したい5つのポイントをご紹介したいと思います。

1)ドライバーの靴や服装

 まず1つ目の注意点は、ドライバーの靴や服装です。運転席に乗り込む前に、雨で濡れた路面を歩いたドライバーは、要注意。そのまま運転すると、濡れた靴底が滑って、アクセルペダルやブレーキペダルの操作が的確にできない可能性が高まります。必ず、雑巾などで靴底を拭いてから運転しましょう。

 また、レインコートなどツルツルと滑りやすい服装のまま運転すると、カーブを曲がる際などに身体が固定されず、操作に支障をきたす可能性も。乗り込んだら、濡れた衣類やレインコートは脱いでから運転するといいですね。常日頃から、車内には乾いた雑巾やタオルを常備しておくと安心です。

2)視界不良

 2つ目の注意点は、視界不良です。フロントガラスに当たる雨粒で視界がぼやけてしまったり、サイドミラーが曇ってしまったり。普段からあまり洗車をしていない場合は、ガラス表面の油膜が原因で、とくに雨の夜間などは対向車のライトでギラギラして見えにくいことも多くなります。ワイパーブレードをしばらく交換していない人は、ワイパーを作動しても拭き残しが多くなったり、動きがガクガクしてしっかり作動しないこともあるかもしれませんね。

 まずはガラスの油膜を取り除き、クリアにした上で撥水コーティングをしておくと、雨の日の視界が格段に良くなります。ワイパーは消耗品なので、年に一度、できれば梅雨時期の前に交換することを習慣にするといいでしょう。

 また視界が悪くなるのはクルマだけではありません。歩行者は自身の傘で周囲がよく見えなくなったり、自転車はレインコートのフードをかぶると、真横から斜め後方の視界が極端に悪くなります。その上、フードに当たる雨の音で近づいてくるクルマの音が遮られてしまうこともあるので、雨の日の歩行者や自転車の動きには、いつも以上に注意が必要です。

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