ステンレスやチタンなど素材にこだわった社外品も流行した!
4)オールステン
いまでは珍しくもないステンレスマフラーだが、平成初期の純正マフラーはスチール製が基本で、使用しているうちに熱と水分で錆が生じ、やがてマフラーに穴が空くのが当たり前だった(ホルツのマフラー補修パテのお世話になった人も多いはず)。
1990年代に入って、社外のマフラーはサイレンサーとテール部だけがステンレス、メインパイプはアルスター(鉄にアルミメッキを施した鋼板。耐食性を高めたとされるが、けっきょくは鉄なので、溶接部などから腐食し、穴が空いた……)という組み合わせが主流に。
1990年代後半になると、腐食に強いオールステンレスマフラーが台頭してくる。表面をバフがけしたりして表面を美しく仕上げ、高級感をアップ。(熱膨張はスチール製より大きい)
5)四本出し
ショートオーバーハング化が進む一方で、音量規制は年々厳しくなってきた関係で、限られたスペース、限られた最低地上高の中で、静粛性と排気効率を両立するには、大径のテールパイプは不向きに。そこでスポーティーなイメージを出しつつ、テールパイプ径のトータル面積を稼ぐ方法として定着したのが、テールパイプのマルチ化。
横置きサイレンサーや空力処理との相性もよく、純正マフラーもこのタイプが増えている。
6)チタンマフラー・ブルーグラデーション
スチールやステンレスに比べ圧倒的に重量が軽いチタン製のマフラー。音質も乾いたいい音になるので、チューニングメリットは大きい。その代わり、材料費が高いので、値段はどうしても高くなる。
テール部分だけチタンにするハイブリッドタイプのマフラーもあるので考えどころ。もうひとつ、チタンのテールパイプをブルーグラデーションに仕上げるのも、魅力のひとつになっている。