3リッターV6とPHEVが融合した次世代スーパースポーツカー
スーパーカーブランドの第一線に存在し続ける超名門のフェラーリが、6月24日にPHEVを搭載した2シータースポーツ「296GTB」を発表した。
パワートレインには、2.9リッターV6ターボエンジンと7.45kWhを発生させるハイブリッドシステムを搭載しており、パワーは後輪駆動のスポーツカーではトップクラスのなんと830馬力を発生させるという、フェラーリの名に恥じない数値だ。なお、エンジン単体だけでも663馬力のスペックを誇る。モーターだけの出力だと167馬力を発生させる性能だという。
最高時速は330km、0-100km/hは2.9秒、0-200km/hは7.3秒を実現。この車両は、他モデルのモデルチェンジや代替えという位置付けではなく、新規モデルとのことだ。
なお、今回発表された296GTBは、過去10年間で販売してきたどのモデルよりもコンパクトな設計が特徴で、Bピラーやリヤフェンダー、テールのデザインなどは1963年の250LMを参考にしてデザインされたという。
また、風洞実験やレース現場からのフィードバックにより、830馬力の性能をフルで生かせる空力デバイスやデザインがされているのもトピックだ。
コクピットはフルデジタル化されており、ドライバーが運転に集中しやすいように配慮されているところも、じつにスーパースポーツらしいポイントだ。
フェラーリは、この296GTBを「日常のドライビングにおいてもピュアな興奮をもたらす、ドライビングプレジャーの概念を再定義する車両」だと語る。
納車は2022年前半を予定しており、イタリアでの販売価格は26万9000ユーロ、軽量パーツや空力的モディファイを施した「アセットフィオラーノパック」と呼ばれるオプションを選択した車両では30万2000ユーロとなる。