アクアは上級コンパクトカーの位置付けとなりそうだ
また視認性の向上も行われており、フロントドアガラス部の三角窓を大きくし、ドアミラーを現行比で後方へ移動。さらにAピラーも現行型よりも立たせているとのことである。後方視界では、リヤワイパーのブレード長を50mm延長し、さらにガラス付けにより、払拭面積を約60%拡大している。
※写真は現行型
ボディカラーは全9色が用意され、“上質さを求めるユーザーに向けた”とされた、アピールカラーとして、クリアベージュメタリック(新規開発色/4Y3)、ブライスゴールドメタリック(3U5)、アーバンカーキ(6X3)をはじめ、スーパーホワイト(040)、プラチナホワイトパールマイカ(有償色/089)、シルバーメタリック(1F7)、ブラックマイカ(209)、エモーショナルレッドII(有償色/3U5)、ダークブルーマイカメタリック(8W7)となっている。
※写真は現行型
インテリアでは、電子制御式のエレクトロシフトマチックの採用により、インパネシフト化され、さらに足踏み式パーキングブレーキへ変更となったので、収納スペースの拡大など、センターコンソールの機能性が大幅に向上されている。アームレスト幅も約20mmサイズアップされたことにより、上質感がアップされている。また、スマホアプリを使い、ハイブリッドシステムを起動できる“リモコンスタート”を採用しており、乗車前にエアコンを起動することも可能となっている。
※写真は現行型
ちなみにヤリスが8インチとなるディスプレイオーディオについては、トヨタのコンパクトカーでは初となる10.5インチとなる。
荷室スペースでは、5名乗車時の荷室長、最小荷室幅、最大荷室幅、5名乗車状態での荷室容量では、ヤリスを上回るスペックとなっている。
以前入手した内部資料では、“新規開発したバイポーラニッケル電池”となっていたのは、今回は“新開発ニッケル水素電池”と紹介されていた。40~70km/h加速では3.8秒、0-100km/h加速タイムは10秒を切っており、現行モデルより格段に性能が向上されている。日産ノートを意識したともいわれているが、アクセルペダルの操作だけで加減速が可能な、“POWER+”モードも採用されている。静粛性についてもあらゆる走行シーンで現行型より改善されている。
新型ではAC100V・1500W/非常時給電システム付きとなるアクセサリーコンセントでは、ガソリン満タンでエアコン作動などの負荷のない場合で、一般家庭なら約5日分の電力を供給可能であり、スマホ約5000台分の充電ができ、LED電球ならば約7000時間点灯させることができるそうである。
少なくとも、ヤリスより上級コンパクトカーとして位置づけられるのは間違いないようである。