ユーザー車検は日常の点検整備を怠らない人向けだ
それからもうひとつ気をつけて欲しいのは、ユーザー車検で合格したとしても、それは検査当日の状態が、保安基準に適合しているというだけで、その日から半年後、1年後、2年後のコンディションを補償するものではないという点。
たとえば、タイヤの空気圧は半年に一度もチェックしていない。タイヤの溝も見たことがない。オイル交換もいつやったか? なんていう人は、ユーザー車検には向いていないので、きちんと整備工場に依頼したほうがいい。
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最低限、日常のメンテナンスを自分でやっているという人でも、ラジエターのクーラントやブレーキフルードなどは、2年ごと、つまり車検のタイミングで交換するのが基本で、ブレーキパッドの残量や、Vベルトの張り・ひび割れなどもチェックしておきたいところ。
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エアフィルターやエアコンのフィルターも車検のタイミングで汚れ具合を確認。
ドライブシャフトのブーツやステアリングラックブーツなどのゴム類も定期的な点検が必要な箇所なので、オイル交換でリフトアップしてもらったときに、一通りチェックしてもらうようオーダーしたい。
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タイヤも5000kmごとにローテーションしておくと経済的でおすすめ。
ワイパーのゴムの交換や、ウォッシャー液の補充、バッテリーの点検なども、普段からまめにやっておくのを忘れずに。
ユーザー車検は決して難しくはなく、費用的にも魅力的だが、乗りっぱなしでいいというわけではないので、より日常の点検、整備に心を配るというのが大前提だ。