奇抜なデザインで現代に蘇った名車たちも
3)シトロエン Ami
同じくフランス車では、プジョーシトロエン(PSA)とフィアットクライスラー(FCA)が合併したステランティスから、シトロエン「Ami」がEVとして復活し、すでに欧州では量産が始まっている。
欧州で実車を見たが、その姿はなんとも衝撃的だ。日本の超小型モビリティに近いサイズ感の2人乗りで、左右ドアは逆方向に拓くなど、さすがデザインの宝庫シトロエンの逸品である。フランスではなんと14歳から運転することが可能だ。一方、60年代に登場した初代Amiも、当時はもとより現在でも日本人のデザイン感覚を遥かに超越したようなシトロエンワールドが満載のFFのファミリーカーだった。
4)オペル・マンタ
ドイツに目を向けると、オペル「マンタ」もEVとして復活。特長は、70年代登場の初代モデルのイメージを踏襲し現代的なアレンジを施した、ちょっとレトロな雰囲気のクーペだ。
マンタ生誕50周年記念のワンオフモデルだが、世界各地から量産を望む声が高まること間違いなし。70年代のマンタは、優美な曲線美を誇るドイツ車として珍しいデザインテイストがあり、またツーリングカーレースにも参戦していた。
今後も欧米ではEVによるオールドネーム復活がまだ続くかもしれない。