海外では誰でも近くで希少なクルマを見ることができる
一方、海外には高級な希少車を専門で扱うオークションがある。
筆者はこれまで、米アリゾナ州や米テキサス州などで開催される、複数の高級車オークションを実際に取材したことがある。オークションの参加規定はそれぞれの会場で違うようだが、入場料を払えば個人参加も実質的にOKの会場もあった。
会場内の雰囲気は、オークションというより、大型のクラシックカーショーという雰囲気で、出展前の希少なクルマたちが大型テントの中にズラリと並んでいて、それを誰でも近くで見ることができる。
オークション会場も大型施設や大型テントの中に、まるでコンサート会場のように舞台に向かった多くの椅子が置いてあり、気になるクルマが出てくれば椅子に腰かけて、この成り行きを見たり、お腹がすいたら出店でホットドックを買ったり、クルマ好きなら1日中いても飽きない空間だ。
“きょうの目玉”といったクルマが登場すると、場内が大いに沸いて、落札されると大きな歓声が上がったりする。また、筆者としては「これは結構お買い得」という印象があるクルマでも、結局値がつかず流れてしまうケースもあった。
オークションへの参加方法や支払い方法、そして車両の受け渡し方法など主催者によって多少の違いはあるようだが、アメリカのオークションは多くの人に開かれた場だと思う。