この記事をまとめると
■同じクルマの消耗品でも昔に比べて交換スパンが長くなっている
■ロングライフ化の背景には資源を大切にする環境意識の高まりもある
■交換指定期間が大きく変化した5つを紹介する
クルマのメンテナンスはロングライフ化が進んでいる!
クルマの進化は性能や質感などからわかりやすいが、クルマのメンテナンスもまた進化している。たとえば消耗品の交換時期などはいい例。メーカーの交換指定はどんどんと伸びている。精度が上がったり、品質がよくなったりしているからだが、改めて見てみるとびっくりすることがある。今回は交換指定期間が大きく伸びたものを紹介しよう。
1)エンジンオイル
以前であればメーカーの指定はせいぜい長くて1万kmだったが、今や1万2000kmから1万5000kmあたりが珍しくない。実際はこの半分ぐらいで交換するのがベストだと思うが、もちろん指定を守っていればトラブルはない。
ディーラーも含めて5000kmぐらいで交換を今でも推奨しているが、替える分には問題ないし、商売も絡んでくるなど、背景には色々とある。
ただオイルも資源を使ったものだけに、むやみに早めに交換する時代ではないのも事実だ。交換距離が伸びているのは、素材や精度、オイルの性能向上以外にも、エンジンのシステムの問題(ブローバイの処理など)もある。また、ドイツ車は3万km毎など、異常に長いメーカーがあるが、これはそもそものオイル量が多いというのもある。
2)オイルフィルター
従来の常識だとオイル交換2回に1回だった。しかしオイル自体がロングライフ化しているので、2回に1回だと濾過性能が維持できないこともあり、今ではオイル交換毎に同時交換が指定となっていることが多い。