先進技術を味方につけてドライブを楽しもう!
老若男女を問わず、「運転がおっくうになった」「運転が怖くなった」「運転が苦手になった」と感じることがあるかも知れない。理由はさまざまだろうが、せっかく運転免許があってクルマを運転できるのなら、ぜひとも克服してほしいところである。
では、そうした悩みを解消するにはどうしたらいいか、どんなクルマに乗ればいいか……。大前提として、コンパクトで扱いやすく、視界が良く、小まわりの利くクルマに乗ることだ。運転がおっくう、怖いと感じる理由のひとつが、運転のしにくさ、すれ違いや狭い道などでの恐怖感などだが、コンパクトなボディサイズで視界に優れ、小まわりがきけば運転はかなりラクになる。
ちなみに、視界については、ホンダ・フィットのような水平基調のダッシュボードかつ極細Aピラーによるロマンスカーの最前列席的なパノラマ視界はもちろん、着座位置がミニバン的に高めのスズキ・ソリオやトヨタ・ルーミーなどのコンパクトハイトワゴンが有利。
見下ろし視界は運転のしやすさに直結するのである(巨大なトヨタ・アルファードが意外に運転しやすく感じるのはそのため)。そうした大前提を基本に、ここでは、運転がおっくう、怖い、苦手と感じているドライバーにおすすめのクルマの機能を紹介したい。
1)もうすぐ装着義務化! バックモニター
まずは来年から新車に装着が義務付けられるバックモニターだ。これがあるだけで、苦手意識の強いバックがラクになり安心できる。
さらに言えば、クルマを上空から見下ろしたようなアラウンドビューモニターのような広範囲のモニターがあれば万全だ。
2)出発時の死角がよく見える 出庫サポート機能
自宅や出先の駐車場が交通量の多い通りに面し、なおかつ左右の見通しが悪い位置関係にあると、そもそもクルマで出かけるのがおっくう、怖く感じるだろう。そんな時の強い味方になってくれるのが、出庫サポートモニターだ。
クルマの鼻先にあるカメラが左右を映し出し、右から、左から走ってくる車両や自転車、歩行者を確認でき、安心して出庫できるというわけ(後方用もある)。
3)引き忘れともおさらば! 電子パーキングブレーキ
パーキングブレーキも電子式になると、走り出す際、アクセルを踏むことで自動解除され、そのまま走り出すことができる。パーキングブレーキをかける際もシフトをPレンジまたはエンジンオフにすると自動でかかるため便利。
足踏み式パーキングブレーキを踏むのが重く面倒と感じている人も、これなら快適で安心だ。ちなみに電子式パーキングブレーキが備わっていると、ACC(アダプティブクルーズコントロール)の渋滞追従、停止保持も可能になり、いいことづくめなのである。
4)信号待ちでの疲労軽減 オートブレーキホールド機能
電子パーキングブレーキとセットで装着されることの多いオートブレーキホールド機能は、信号待ちや渋滞時、料金所での一時停止時などにブレーキを踏み続けなくても停止保持してくれる超便利な機能。ブレーキを踏む力がゆるみ、うっかりクルマが前に出てしまう心配もない。
運転のおっくうさを見事に解消してくれる神機能と言っていい。ただし、一度ONにするとメモリーされ、エンジンを切って再始動した際も機能が維持されるオートブレーキホールド機能が望ましい。ドイツ車のほとんどには付いていて、国産車も採用例が増えているが、ホンダ車の場合、エンジンオフ後も機能が維持されるのは新型ヴェゼルから。