高級車の音がいいのは管楽器と同じ仕組み
一方、レクサスや輸入車などは、重厚感のある音が出る「渦巻き型」を採用している。
「渦巻き型」は管楽器のような共鳴部分(カーリング)があるので、重圧音を出すことができる。ただし、部品が大きいので場所をとり、コストも高くつくのがデメリット。
フェラーリなどは例外的に、圧縮空気を使ったエアホーン(伊 FIAMM社製)を使っているので、独特の音が出る。
というわけで、車種によるクラクションの音の違いは、コストとスペースに起因していると考えていい。
なおクラクションの音が気に入らない場合は、社外のクラクションに交換することも可能。
80年代の走り屋は、「平型」からDIYで「渦巻き型」に交換するのは、わりとメジャーなカスタムだった(例AE86など)。今でも3000~5000円も出せば、デュアルの「渦巻き型」のホーンセットが入手できる。
とはいえ、
・車の前方7mで、87dB(デシベル)以上112dB以下
・音量、音色は一定で連続するもの
といった保安基準があるので、いわゆるミュージックホーンなどは違法。交換するときは、保安基準適合品であることを確認してから購入しよう。