トップモデルの走りを支えるのは末端モデルがあってこそ!
4)スバル・インプレッサ(1.6リッターモデル)
インプレッサは車重が軽いわけでないため、1.6リッターエンジン搭載車だと高速道路の上り坂や追い越し加速などの際にパワー不足を感じることはある。しかし、この点以外はボディ剛性の高さなど、インプレッサが持つ基本性能は2リッターエンジン搭載車と変わらない。むしろ16インチタイヤ装着車の乗り心地は、17インチを履く2リッターエンジン搭載車よりも好ましいこともある。
それでいてインプレッサの1.6リッターエンジン搭載車の価格は約200万からと、コンパクトカーとそれほど大差ないので、質を重視したクルマ選びをするなら候補に入れたい1台だ。
5)スバル・レヴォーグ
レヴォーグは電子制御ダンパーをはじめとした各部のモード切り替えにより、キャラクターを激変できるSTIスポーツが人気となっている。しかし、STIスポーツほどのモード切り替えを持たない中間グレードとなるGT-Hも、STIスポーツには及ばないものの、価格差などを考えれば満足できる仕上がりだ。
また試したことがないため想像になるが、ベーシックなGTもタイヤがSTIスポーツとGT-Hの18インチから17インチにインチダウンされているので、乗り心地では有利になる可能性もあり、装備内容に納得できればGTを選ぶという手もある。同時にGT系はコンベンショナルなダンパーのため、サスペンションに手を加えたいという人にはSTIスポーツより向いているという点もGT系を選ぶ理由になるだろう。
6)スズキ・アルト
アルトは600kg台という軽さにより横風などに若干弱く、移動のための道具と割り切ったところもあるクルマながら、それ以外はキビキビと軽快に走るなど、燃費も素晴らしく運転も楽しめる。
また、アルトはスポーツモデルとなるワークスのホットハッチらしい適度にピリリとした味があるところも魅力で、それもアルト自体のベースの良さが大きく貢献しているに違いない。