2030年には4台に1台がEVになる! EVもPHEVもHVもひとつのアーキテクチャーから生み出すマツダの次世代テクノロジー発表 (2/2ページ)

ドライバーの危機を救うコ・パイロット技術も開発中

 今回、発表されたイメージ映像によると、EV専用アーキテクチャーは前輪駆動を前提としているようだ。このテクノロジーをベースに、2025年ごろから2030年にかけて複数の電気自動車を市場導入する予定となっていることも発表された。

 さらにe-fuelやBio-fuelといったカーボンニュートラル燃料も開発することで、全方位的にカーボンニュートラルに貢献するモビリティを生み出すというのがマツダの方針だ。

 このようにパワートレインの選択肢を広げることが、今回の発表の中心だったが、自動車業界で注目されている自動運転技術についてもマツダらしいアプローチを示した。

 それが「マツダ コ・パイロット コンセプト」だ。

 クルマの中に機械のコ・パイロット(副操縦士)が存在するというイメージで、メインパイロットであるドライバー(人間)が居眠りや体調不良などで意識を失ってしまったときに安全にクルマを停止させるというテクノロジーを開発しているのだという。

 具体的には、自動車専用道路においては自動運転技術によって路肩に退避、一般道では車線上で停車するというのが第一段階。その後は、一般道でも安全な場所を見つけて退避・停車することを目指している。同時に、停止したときにSOSコールを発するという仕組みもコ・パイロット コンセプトには含まれている。

 すなわち、マツダの自動運転技術は基本的にドライバーファーストで開発している。ドライバーから運転する楽しみを奪うことはないというのがマツダの方針といえる。

 こうした考え方は、電動化についても通じるはずで、マツダらしい電動化パワートレインの誕生や進化に期待したい。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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