「ワックス」か「コーティング」か? クルマメンテの「論争の種」に5番勝負で決着! (2/2ページ)

それぞれにメリットがあり優劣をつけるのは難しい

4)価格

 ワックスは安いものから高いものまでさまざま。一方のコーティングは効果が高い分、価格も高め。ただし持続性や作業の手間なども鑑みて考えると、一概にコーティングは高いとは言えない。手入れの頻度や環境などによって異なるため、この点は引き分けたといっていいだろう。

5)作業上の細かなところ

 ボディケアはザッとやって終わらせてしまう人もいれば、ディテールまで徹底的にこだわる人もいる。こだわり目線で見てみると、ワックスは細かい部分に入り込んでしまうと白く固まって除去するのが大変なことも。また最終的にムラも出やすい。一方、コーティング剤も昔は強制的に定着することもあってムラになりやすかったが、最近のものはほとんど気にしなくてよくなった。また、樹脂についても白くなるどころか、ツヤを出せるものもあるなど、機動力も高い。

 ただ、2回目以降の施工では、ワックスは油性なので古い皮膜が残ったまま塗り込んでも溶けるので問題ないものの、コーティングでは厳密に言うと古い皮膜を取り除いたほうがいいし、施工前に脱脂をしたほうがいいなど、こだわるといろいろと手間がかかるのは事実だ。

結論

 個々に見ていくと、コーティング優勢でワックスが劣勢というか、ひと昔前な感じはしてくるが、愛車にボディケアをしてあげるという点ではワックスを丁寧にかけてやるというのはなにものに代え難い行為だし、愛着にもつながること。それにボディケアはどういう形であれ、定期的にやらないと長い目で見た場合、劣化度も違ってくるだけに、ワックスでもコーティングでもかまわないので何かしらはやってあげよう。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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愛車
フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

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