燃費記録が残っていればバッテリーの劣化は少ない可能性大
たとえば2回目の車検が満了した7年落ちの個体を狙う場合、7万キロ走行のものと1万キロ走行のものがあったら後者を選びたくなるだろう(もちろん予算も関係するが)。
しかし、ハイブリッド車の駆動用バッテリーは、長期間乗らない状態が続くと自然放電が発生し、バッテリーの性能を著しく劣化させてしまうのである。そのため、極端な低走行のハイブリッド車は駆動用バッテリーが劣化している可能性が高くなってしまうのだ。
とはいえ、走行距離だけでバッテリーの劣化具合を判断するのはなかなか難しいところ。そこでチェックしてもらいたいのが車両に備わる燃費計だ。
あまり長期間在庫されている車両では前オーナーが所有していたころの履歴が消えてしまっている可能性もあるが、そうでない場合はある程度優秀な燃費記録が残っていればバッテリーの劣化は少ないと判断できる。
というのもバッテリーの劣化が進むとエンジンが始動するケースが多くなり、結果的に燃費が悪化してしまう。そのため、燃費記録が悪化していなければある程度健康なバッテリーの個体ということになる。
それでも心配ということであれば、すでに駆動用バッテリーを交換している個体を狙うとか、一部のディーラー系中古車店ではバッテリーの状態をチェックしてくれるサービスを実施しているところもあるので、そういったところで購入するとより安心できるのではないだろうか。