最強クロカンが待望のフルモデルチェンジ!
1951年の誕生以来、世界170の国と地域で1040万台以上販売されているランドクルーザーのフラッグシップモデルである「ステーションワゴン型」のフルモデルチェンジを実施し、6月10日に世界初公開された。
- 「ランドクルーザーがあるからこそ行き来できる場所で人々の暮らしを支える、必要不可欠な道具」として
- 「人道支援や災害派遣などで人の命を支える存在」として
- 「ランドクルーザーだからこそ提供できる体験を通じて、より豊かな人生を支える存在」として
という3つのコンセプトと、「どこへでも行き、生きて帰ってこれるクルマ」という絶対的な安心感を最重要テーマとして掲げて開発された今回のランドクルーザーは、最新技術や新しいエンジン、新プラットフォームのGA-Fなども取り入れられた。
プラットフォームの新GA-Fは、フレーム自体を再設計し、軽量高剛性を実現し、車体全体を含めた車両重量は先代からマイナス200kgを実現し、これに合わせて低重心化やサスペンション構造の改善等を実施。これに、「凄腕」「匠」といった社内の熟練ドライバーやダカールラリー出場ドライバーなどの走行テストを経た上で、オンオフ問わずに運転しやすく疲れにくいクルマを目指して開発が進められた。
なお、伝統の悪路走破性を高めるために、以下の新技術が採用されている。
- サスペンションの基本性能(ホイールアーティキュレーション : タイヤの浮きづらさ)向上
- E-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)の採用による接地性向上(世界初)
- ドライバー視点で障害物を直感的に可視化できるマルチテレインモニターの採用
- 走行路面を判定し、自動でモード選択するマルチテレインセレクトの採用
また、パワートレインは新開発のV6ツインターボエンジンを採用し、従来型のV8エンジンを超えるクラストップレベルの動力性能とドライバビリティの実現を図っている。また、環境性能についても抜かりなく、新開発の10速ATやボディの軽量化によって年間CO2の排出量を従来型との比較で約10%低減できる見込みだ。エンジンは3.5リッターガソリンエンジンと3.3リッターディーゼルの2種類が用意される。
外装は、ランドクルーザーのヘリテージを継承し、オフロード走行時のダメージを受けにくいランプ位置やバンパー造形など機能美を追求。また内装は、悪路状況でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルを採用している。直感操作ができるスイッチ類を機能ごとにレイアウトし、形状や色なども含めて操作性を考慮し、快適性も追求したデザインとなっている。
パッケージについては悪路走破性を重視し、全長・全幅・ホイールベースなどの車両サイズと、ディパーチャーアングル・アプローチアングルは従来型を踏襲した。(一部グレードを除く)。
また、先進安全性能には最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用。歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)を検知し衝突回避または被害軽減に寄与するプリクラッシュセーフティに、交差点での対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者検知機能、ドライバーによる回避操舵をきっかけに操舵と車線逸脱抑制をサポートする緊急時操舵回避支援機能を追加し、さらに、駐車場での前後障害物や後退時の接近車両、および歩行者を認識し事故防止に寄与するパーキングサポートブレーキを新たに取り入れられている。
抜群の安全性と走破性を兼ね揃えた最新にして最強のランドクルーザーは、今年の夏以降に世界各地で販売予定。続報も要チェックだ。