優等生の「ドイツ車」じゃ満足できない! 一度乗ったら中毒必至の超刺激「イタフラ車」3台 (1/2ページ)

強烈なインパクトをもたらすサソリの毒のトリコになる人も!

 輸入車と聞けば当たり前のようにドイツ車を連想する人が多い。その気持ちはもちろん理解できる。確かに優れたクルマが多いし、信頼性が高いイメージだって強いし、なによりジャーマン・ブランドは多数派だから気持ちに馴染んでもいる。

 けれど、その反面あまりにも順当で、いまひとつ面白味や刺激に欠けるような印象がついてまわるのも事実。そんな人はぜひともイタフラ系に目を向けてもらいたい。美と快の国イタリア、ナンバーワンよりオンリーワンの国フランスからは、いかにもそれぞれのお国柄がそのまま自動車になったかのような個性派が次々と生み出されてきているのだ。

1)アバルト595

 たとえばコンパクトカー。昔はどこの国にも小さくてピリッと辛いヤツがあったものだけど、今やBセグメントにウルトラ・ホットを探すほうが難しい。けれど、イタリアにはアバルトがある。世界的ベストセラーであるフィアット500をベースにメーカー謹製チューンアップを施し、とびきり強烈なパフォーマンスとテイストを持たせたアバルト595シリーズは、世界最強の小型爆弾といっていいだろう。

 1トンほどの車体に1.4リッター+ターボの145馬力/165馬力/180馬力という布陣は、数字だけ見れば大したことないように思えるかもしれないけれど、その強烈な爆発力は走らせたら一発でわかる。そのサウンド、加速、曲がりっぷりを体験して、一発で落ちてハンコを押した人というのも、じつは少なくない。エンブレムにあるサソリの毒は、想像以上に強いのだ。


嶋田智之 SHIMADA TOMOYUKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
2001年式アルファロメオ166/1970年式フィアット500L
趣味
クルマで走ること、本を読むこと
好きな有名人
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