特殊なクルマじゃなくて普通のSUVなどにも装着可能!
2)サイドオーニングってキャンピングカーだけのもの?
サイドオーニングはキャンピングカーだけの特権かと思いきや、前述の様に、普通車やSUVなどでも、ルーフキャリアに取り付けるやや小ぶりなサイドオーニングもありますので、キャンピングカーよりも小まわりが利いて機動力のある普通車やSUVの方がむしろ相性が良いのでは? と思ってしまいます。
たとえばデイキャンプやランチでも、ある日の昼下がり、河原や海岸に、ちょっとクルマを停めて(もちろんマナーを守って、クルマが停められるところ、サイドオーニングを広げても他の人の迷惑にならない場所であることが前提です)、くるくる……と広げて、その下でお洒落にランチなんて、絵に描いたようなことも簡単にできます。きっと、道行く人々の注目の的になることでしょう。
そしてそのスタイルは結構、インスタ映えしたりなんかします。また、夏の暑い日などは、クルマのなかはちょっとしたオーブン状態で、なかにいると人間BBQになっていまいますが、サイドオーニングをくるくる……と広げてその下で過ごせば、快適なテラスが出現したようなもの。車内にいるよりは清々しく過ごすことができます。流行りのリモートワークも、涼風があって過ごしやすいところまでクルマで行って、そこでサイドオーニングを広げてその下にイスとテーブルを置いて短パン姿で仕事をすれば、家の中に閉じ込められたままではとうてい生まれてこないアイディアなんかも出てくるかもしれません。このような体験をすると、また来ようという気になるので、「再度オーニング」と言っている人もいるくらいです。
3)サイドオーニングの弱点は? やってはいけないことは?
さて、ここまで大絶賛の嵐でご紹介したサイドオーニングですが、実は弱点もあります。それは風に弱いということです。サイドオーニングの脚をペグやロープで固定したとしても、ペラペラのオーニング部分はバッサバッサと風に煽られます。最悪の場合、強風で裏返って滅茶苦茶になった折り畳みの傘のような惨いことにもなります。よくやる失敗は、広げたままでそのまま寝てしまうとか、どこかに出かけてしまうとか……です。
広げたままで寝てしまった場合、夜中にバッサバサと煽られるタープの音で目が醒めて、慌てて撤収するなんてこともあります。また、デイキャンプでは昼寝以外は寝ないとしても、広げたままでお風呂や買い物などに行ってしまい、帰ってきたら哀れな姿「裏返ったタコフラメンコ状態」に愕然とするなんて話もあります。最悪、裏返ってフレームまでが歪み、くるくる……と巻き取れなくなると、クルマも走行できずに帰れないなんて状況にもなります。
とまあ、少し脅かしすぎたかもしれませんが、そのようなサイドオーニングの特性を知り、使い方さえ間違えなければ、サイドオーニングは最高の装備となります。是非、映えて便利なサイドオーニングをお試し下さい!